「アンコール・ワット」「プレアビヒア寺院」この二つの遺跡の共通点はUNESCOの世界文化遺産に登録されているということ。そして、次に登録が予定されている遺跡が「サンボー・プレイ・クック遺跡(以下、S.P.K.遺跡)」です。 そして、この遺跡周辺のサンボー村に通い、住民と遺跡の「共生」をそのままに、変化に対応していけるようサポートする学生団体がJu-Ju〜カンボジア・村びと共生プロジェクト〜(以下、Ju-Ju)です。
カンボジア中央部、トンレサップ湖の東に位置するコンポン・トム州。その街の中心部から北へ車で45分ほど離れたところにS.P.K.遺跡はあります。周りには古来より遺跡とともに暮らしてきた人々が住み、サンボー村を形成しています。今後、遺跡がさらに有名になり多くの人が遺跡を訪れるようになると、住民の暮らしにも様々な変化をもたらすと考えられています。
Ju-Juは「住民が自分達で『考え』『行動する』ためのきっかけを作りたい」と考えながら、より良い村づくりのために村の子ども達と一緒にゴミ拾いを行ったり、独自のガイドブックを作成して住民と遺跡の関わりを発信する活動などを行っています。これらの活動はその本来の目的だけでなく、住民にS.P.K.遺跡の価値を再認識してもらい、世界文化遺産に登録されることの意味を理解してほしいという思いも込められています。
観光に訪れる人は遺跡ばかりに注目しがちで、遺跡と住民との関わりを知る機会は多くないのが現状です。しかしJu-Juは「遺跡と村、そこに住む人々を含めて『人・村・遺跡』すべてがサンボーである」と表現します。その言葉の通り、S.P.K.遺跡と村びととの「共生」を第一に考えながら、遺跡をとりまく環境の変化に住民自身が対応していけるようサポートを続けていきます。(文:望月大輔)

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