【プノンペン】カンボジア王国駐箚特命全権大使 隈丸 優次 (くままる ゆうじ)

関係する日本人

外務省入省から、海外赴任。そしてカンボジアに

1975年4月に外務省に入省。その翌年より中国北京に赴任。その後ニューヨークの国際連合事務局、在中華人民共和国日本国大使館(北京、計3回)、交流協会台北事務所総務部長、在上海日本国総領事、在タイ日本国大使館特命全権公使、在香港日本国総領事などを経て、2013年3月、カンボジアに特命全権大使として着任した。

東南アジア全体が躍進をしているなか、カンボジアも同様に経済、社会が急速に伸びてきている。今後は政治面、社会面、経済面、対外関係など様々な面での調整、転換が必要となる時期であり、日本としてもこれらに対して、なんらかの役割を果たさなくてはならない状態があるだろう。現状をきちんと考察し、自分達ができることを役目とし、大切なことを担っていけるということは、外交官として非常に幸運な境遇であり、このタイミングでカンボジアに来られたことは本当に良かったと思っている。

また、カンボジアと中国との関係は深い事もあり、中国が対外的にどういう展開をしているか、外から見て中国がどのように行方を定めようとしているのかを知るには、カンボジアの勤務は大変興味深いところである。

 

中国の発展とカンボジアの発展の違い
カンボジアへの民間投資について。官民連携の強化
2015年度を目標としたアセアン経済統合による変化

(こちらの記事は書籍版でご紹介しております)

 

在任中にやっていきたいこと、成し遂げたいこと

カンボジアの方々とお付き合いをしていると、彼らが日本に対して持っている感情、関心は非常にポジティブなものだと感じる。今後もこの意識が継続していくことで、両国間のさらなる発展、進展していくところを見たいと思う。これはこれまでの日本および日本の方々の活動がかなり好意的に受け止められているためであり、この国に関わってこられた日本人の方々による貢献、存在、役割が大きかったのだと思う。

こういった日本人の方々が今もカンボジアの各地には多くいらっしゃる。カンボジアが大変だった時代から活動されているNGOの方々、様々な分野で活動されている専門家や、企業の方々など、カンボジアのために努力している人々の活躍をもっと皆さんの目に見えるように紹介するとともに、なんらかの形で応援できればと思う。

これからは、日本のプライベートセクターの企業の役割がますます大きくなる。当地に進出している日本の進出会社は、会社の利潤だけを考えるのではなく、多くの企業がカンボジアやカンボジア人に役に立ちたいとの意識を持って頂いている。両国のビジネスもウィンウィンの関係がきっと構築できると思う。

 

 


 

 

隈丸 優次 (くままる ゆうじ) 

出身:福岡県久留米市

学歴:慶応大学経済学部卒業

職業・業種:カンボジア王国駐箚特命全権大使

カンボジア歴:2013年3月より在住

ウェブサイト: http://www.kh.emb-japan.go.jp/

 

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