【プノンペン】JCグループ会長兼CEO 髙 虎男(こう ほなむ)

関係する日本人

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学生時代

モットーは「いつも前向き」。大学3年生の時、十二指腸潰瘍になり死にかけたことがあった。それまではいろんなことを気にするネガティブなタイプであったが、一度死にかけたことで、どうせならポジティブに生きようと発想を切り替えた。

中学までは東京にある朝鮮学校に通っていたが、在日の持つ閉鎖的な社会から抜け出そうと思い、高校受験をし日本の高校に通うようにした。朝鮮学校は大学まであり、そこを卒業すると朝鮮系の会社で働くというのがそれまでの常識であった。朝鮮学校に通う者で途中から日本学校に転校するというケースはまだ少なかった。同級生や先生からは国を裏切るのかと言われたりもした。

高校、大学と、特にやりたいと思えることは見つからなかった。しかし、いつかやりたいと思った時のために、出来る限り選択肢を増やせるようにした。就業の選択肢を増やすためになるべく偏差値の高い大学に行き、資格などを取ることにした。

中学まで朝鮮学校にいたため韓国語が話せたということもあり、高校入学時には既にバイリンガルであった。それに英語を追加して3ヵ国語を話すことができればどうにかなると思っていた。大学2年で英検1級を受けた。その試験会場にいる者の多くはハーフであった。もともと英語がバックグラウンドにある人たちが資格を取得し、その上の資格へのステップにしているという現実であった。将来を考えると、英語プラスアルファの必要性を感じた。時間はいっぱいあった、せっかくだから何か難しい資格を取ろうと考えた。広くビジネスに使える資格をと考え、外国籍と言う自分の置かれた環境から消去法で公認会計士を選んだ。数字は世界共通で、どんなビジネスであろうと必要になるからである。結果、大学卒業までに、英検1級と公認会計士の資格を取得した。

 

 

日本時代。会計事務所への入社と転職。そして他人の金でやるビジネスのリスク

 

カンボジアで起業。自分の強みと弱みを考える。

(こちらの記事は書籍版でご紹介しております)

 

 

今後のカンボジアと自分の挑戦

カンボジアで働いていると、大きな波が来る舞台に立ち、チャンスに向かって挑戦してると実感できます。そして日本人で良かったと思えるのは海外に出てからだと思います。日本の良さは日本にいると分かりません。約束を守るという事は、日本では当たり前で、守れなくて怒られることはあっても、守ったからと言って褒められるわけでもない。でもカンボジアだと逆に驚かれる。また、日本から来たというだけで安心される。これは昔からいる日本人のおかげですし、それを自分達が無くさないようにしなければいけないと思っています。

また、海外に出ることで実際には知らなかった海外も、知ってるつもりだった日本も、新たな視点から眺められるようになると思うので、是非それを体験してみる価値はあると思います。

 

 


 

 

髙 虎男 (こう ほなむ)

出身: 東京都

学歴: 早稲田大学政治経済学部経済学科卒業

職業・業種: JC Group (President / CEO)、日本公認会計士、米国ワシントン州公認会計士

座右の銘: いつも前向き

趣味: 飲食、散歩、スキー、スキューバダイビング

カンボジア歴: 2007年初訪問、2008年9月より在住

ウェブサイト: http://www.jcgroup.asia/

 

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