現在日本の呉服屋で働いている“The 着物娘”から見た、カンボジアの民族衣装についてお伝えします!

~伝統衣装編~

〇アプサラ衣装〇

アプサラ(Apsara)とは‟踊り子”という意味で、天女のことを表しています。古くは王様の御前で踊っており、あのアンコールワットにも当時のアプサラ達の姿が彫られています。
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今回アプサラ・スタイル・ワンというお店で、実際にアプサラになって来ました!

まずはメイク
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ポイントは肌=白、口=赤、そして目=大大大!!

アイラインがっつり、つけまつげバッチリでした!やはり国は違えど、美しさの基準はみな同じなんですね。

そして衣装

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上はコルセットのような服、そして下はスカートです。このスカート、元は3m×1mの長方形の布。両端に10枚程ひだを作り、中央部で右を上にして重ね、折ったひだをきれいに出してリボンの様に見せます。実は着物も全て直線裁ちの布で作られており、前を右上にして合わせ(亡くなった方は左前)、しわをきれいに出したり隠すという着付方なんです。やはり同じアジア、似ている所がありますね。

そして最後にアクセサリーとかつらをつけて完成!

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ちなみにこのポーズ“これお花です”っていう意味です(笑)

 

~ウェディングドレス編~

日本の結婚式では衣装というと、白ドレス+お色直し の2枚ですよね。でもカンボジアは違うんです。

3着??

えっ、4着!?

......あまいですね。カンボジアの人は8枚も着るんです!!(人によりますが平均的に)

カンボジアの結婚式は2日間に渡って行われます。初日は家族や親戚と儀式的なセレモニー。2日目は友達を招いて、食べたり飲んだりのパーティーをします。日本でいうと、式と披露宴の日を分けて行うイメージですね。

日本の結婚式では衣装にも様々な制約がありますが、ゆるやかな国カンボジアではあまりルールはないそう。しかしそんな中でも2つだけドレスコードがあります。

まず初日の儀式の際にお坊さんがいらっしゃいます(カンボジアは90%が仏教徒)。お坊さんに会う時は“白”を着るのが決まりです(上のみ)。

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そしてもう1つ、カンボジアの結婚式で定番のストーリー“Preah Thong Tong Sbai Neang Neak”。海に住んでいる美しい女性に王様が恋をして、連れて帰るというお話です。これを新郎新婦が演じる際は“黄色”を着るというのが決まっています。

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そしてパーティーの最後は、西洋ドレスを着る人が多いそう。

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実際にドレスを作っているお店に取材をしました。

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こちらはお客様から直接注文を受けて作る、オーダーメイドショップ。

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採寸、断裁、縫製、ビーズの縫い付けを、スタッフさんが手とミシンで行います。

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生地を作っている工房にも伺いました。

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こちらでは糸を紡いで、機織り機で織っていきます。1m織るのに3日~10日かかるそうです。

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実際はこの生地はドレスではなく、ハンカチやスカートに使われます。結婚式衣装の生地はタイからの輸入やプノンペンで作られるのがほとんだそう。

 

どうでしたか?カンボジアの民族衣装は華やかで深いですよね。皆さんもカンボジアに来る機会があれば、ぜひ衣装にも注目してみてください!