遺跡 | くろまる情報局 https://kuromaru.asia カンボジア旅行にお役立ちの情報満載! Fri, 24 Jun 2016 06:48:00 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.7.11 https://kuromaru.asia/wp-content/uploads/2021/06/66c19942ab4ba346fdb64ccc04cde373-100x100.jpg 遺跡 | くろまる情報局 https://kuromaru.asia 32 32 【大回りコース】プリア・カン&ニャック・ポアン&プレ・ループ https://kuromaru.asia/ruins/big-circuit/ Fri, 24 Jun 2016 06:45:15 +0000 https://kuromaru.asia/?p=10985 大回りコースはアンコールトム北門から出て、アンコールトム北東から東側へと拡がる遺跡群を廻る観光道を指す。 名前からもわかる通り、小回りコースよりも長距離ルートとなっている。 【プリア・カン】 アンコール・トム北門から出て […]

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大回りコースはアンコールトム北門から出て、アンコールトム北東から東側へと拡がる遺跡群を廻る観光道を指す。
名前からもわかる通り、小回りコースよりも長距離ルートとなっている。

【プリア・カン】
アンコール・トム北門から出て、大回りコース最初に目にする遺跡がプリア・カンである。
この地にはもともとかつての王の王宮があったが、チャンパ王国により長年支配されていた。そのチャンパ王国の王をジャヤバルマン7世がこの地で討ち、自らの父を模した観世音菩薩像を1191年に安置、寺院を建立した。
もとは仏教寺院であったが、のちの王ジャヤバルマン8世がヒンドゥー教を信仰していたため、仏像は破壊され、ヒンドゥー教のと仏教の要素が混じる複合寺院として残されている。
「プリア・カン」は「聖なる剣」を意味し、かつて境内で発見された剣に由来する。尚、当時発見された剣はプノンペン国立博物館にて保管されている。
アンコール遺跡群の中では珍しい円柱造りの二階建ての経蔵が中庭に位置するのが特徴のひとつである。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

【ニャック・ポアン】

プリア・カンの東側に位置し、12世紀にジャヤバルマン7世によって築かれた沐浴場。中央に大きな池があり、その周りを東西南北に小さな4つの池が取り囲んでいる。大池の中央には円形の祠堂があり、基壇に蛇神ナーガが巻き付いていることから「ニャック・ポアン(絡み合う蛇)」という名がついた。
さらに、中央池の中心には観音菩薩が馬に姿を変えた神馬「バラーハ」の像があり、4つの小池にはそれぞれ人・馬・獅子・象の像があり、その口から聖水が流れ出す仕組みとなっている。当時はこの四方の池で沐浴をすることで病気が治ると信じられていた。

Neak Pean (18)

 

 

【プレ・ループ】
アンコール・トム東側に位置し、961年に建立されたヒンドゥー教寺院。
境内には石棺があり、かつてはここで死者を荼毘に付していたことから「火葬」の意味をもつ「プレ・ループ」と名付けられた。
三層構造のピラミッド型寺院であり、最上層からはアンコールワットと夕日を一度に遠望できることから人気の夕景鑑賞スポットでもある。

Pre Rup (Big) (111)

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【ロリュオス遺跡群】バコン&プリア・コー&ロレイ https://kuromaru.asia/ruins/roluos/ Fri, 24 Jun 2016 06:36:48 +0000 https://kuromaru.asia/?p=11006 8世紀末から9世紀末にロリュオスと呼ばれる地域に築かれた遺跡群を指し、ロリュオス遺跡群を指す。 西暦802年、アンコール王朝初代の王ジャヤバルマン2世がクーレン山で独立を宣言、ロリュオス地域に王都ハリハラーラヤを制定した […]

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8世紀末から9世紀末にロリュオスと呼ばれる地域に築かれた遺跡群を指し、ロリュオス遺跡群を指す。
西暦802年、アンコール王朝初代の王ジャヤバルマン2世がクーレン山で独立を宣言、ロリュオス地域に王都ハリハラーラヤを制定した。後の王インドラバルマン1世が都を拡大、その際にバコンやプリア・コーなどの寺院が建設され、今日に残る。

 

Bakong (1)

【バコン】
9世紀末、インドラバルマン1世によって建立され、国家寺院としての役割を果たしたとされるのがバコンである。
アンコール時代初のピラミッド型寺院で、参道脇には蛇神ナーガの像が並ぶ。ピラミッドの基壇は5層からなり、かつては漆喰で覆われ、基壇を囲むようにレリーフが彫られてされており、一部には「戦いに臨む阿修羅」の彫刻が残されている。各基壇にの階段脇にはシンハ(ライオン)像が、下段の基壇角にはゾウの彫像が守護として配置されている。
頂上部の中央塔は12世紀に再建されたものであり、レンガ造りだったものから砂岩で作り直されたものである。

 

 

Preah Kho (4)

【プリア・コー】
ロリュオス遺跡群の中で最古の遺跡で、中央祠堂正面に3体の牛の彫像が置かれていることから、「プリア・コー(聖なる牛)」と呼ばれる。3体の牛はナンディンと呼ばれるシヴァ神の乗り物の役割を果たす白い雄牛である。
祠堂は3基の塔を二列に計6基のレンガ造りの塔によって構成され、それらの塔はインドラバルマン1世の祖先とその妻に捧げられたとされる。
非常に古い遺跡であるが、破風の部分など非常に複雑で細かい彫刻が美しく残っている。

 

 

Lolei2011DEC (127)

【ロレイ】
インドラバルマン1世が建設をしたバライ(貯水池)「インドラタターカ」の中央の島に、息子のヤショバルマン1世が建立したのがロレイであり、ロリュオス遺跡群の中では最後に建立されたヒンドゥー教寺院である。
バライの水は既に残されていないが、当時はバライの中心に寺院を建設することで寺院を「須弥山」として表す意味を持っていたとされる。
基壇上には4つの祠堂があり、それぞれ王の祖先に捧げられたものである。また、4つの祠堂が交差する中心にはリンガが置かれ各祠堂から砂岩でできた樋が十字に配置されている。このことから当時はこの樋に水が流れ、聖水を連想させる作りになっていたのではないかとされる。

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【郊外遺跡】バンテアイ・スレイ&バンテアイ・サムレ https://kuromaru.asia/ruins/banteay-srey-%ef%bc%86-samre/ Fri, 24 Jun 2016 06:30:15 +0000 https://kuromaru.asia/?p=11101 アンコールワット、アンコール・トムから少し離れた場所にも遺跡群がいくつもある。 バンテアイ・スレイとバンテアイ・サムレは比較的アクセスがしやすい距離にあり、バンテアイ・スレイに関しては彫刻の細かさで人気のある遺跡となって […]

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アンコールワット、アンコール・トムから少し離れた場所にも遺跡群がいくつもある。
バンテアイ・スレイとバンテアイ・サムレは比較的アクセスがしやすい距離にあり、バンテアイ・スレイに関しては彫刻の細かさで人気のある遺跡となっている。

Banteay Srei 2010NOV (10) Banteay Srei 2010NOV (126)

【バンテアイ・スレイ】
時の王二代によって建立が進められ、967年に完成したヒンドゥー教寺院。シェムリアップ市内から約40キロ、片道1時間ほどの場所に位置している。
他の寺院では使われることが少なかった紅色砂岩とラテライトが多く使われているため、全体に赤みを帯びた印象を受ける。そのことからバンテアイ・スレイ(女の砦)という名がつけられている。
この遺跡が他の遺跡と一線を画すのは、何といっても非常に精緻な彫刻であろう。経蔵の破風に施されたヒンドゥー教神話の彫刻は当時の技術力の高さをうかがい知ることができる。
また、中央祠堂の壁面には「東洋のモナリザ」と呼ばれる優美なデヴァター像が柔らかな曲線で彫刻で施されている。1923年にはフランス人探検家のアンドレ・マルローがこのデヴァター像の美しさに魅了され、盗掘を試みるが逮捕されるという事件も起きている。マルローがこの出来事を小説「王道」に記したことでバンテアイ・スレイは世界に知られることとなった。
尚、現在中央祠堂への立ち入りは禁止されているため、東洋のモナリザは離れた場所からの見学となる。

 

 

【バンテアイ・サムレ】
東メボンからさらに東へ4キロほどの場所に位置するヒンドゥー教寺院。12世紀前半、スーリヤバルマン2世によって建立された。当時この地域に居住していた古代民族サムレ族にちなみ、バンテアイ・サムレ(サムレ族の砦)と名付けられた。
アンコールワットと非常に似た構造をしていることから「小アンコールワット」とも呼ばれる。

Banteay Samure (103) Banteay Samure (108)

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【小回りコース】バンテアイ・クデイ&タ・ケウ&その他の小規模遺跡 https://kuromaru.asia/ruins/banteay-kdei-etc/ Fri, 24 Jun 2016 06:21:39 +0000 https://kuromaru.asia/?p=10963 【バンテアイ・クデイ】 タ・プローム南東に位置し、12世紀中ごろにジャヤバルマン7世によって建立された仏教寺院である。何世紀にもわたり、僧侶の生活する居住空間として使用されてきたことから、「僧房の砦」という意味を持つ。 […]

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Banteay  Kdei (125) Banteay  Kdei (132)

【バンテアイ・クデイ】
タ・プローム南東に位置し、12世紀中ごろにジャヤバルマン7世によって建立された仏教寺院である。何世紀にもわたり、僧侶の生活する居住空間として使用されてきたことから、「僧房の砦」という意味を持つ。
上智大学調査チームが修復作業を行い、2001年3月に200体以上の石仏を発掘したことで知名度が格段に上がった遺跡である。尚、ここで発掘された石仏などはシェムリアップ市内のシハヌーク博物館に保管されている。

 

 

Ta Keo (36)

Ta Keo (40)

【タ・ケウ】
10世紀末、ジャヤバルマン5世によって建設が開始されたヒンドゥー教寺院。その後、王の死去によって未完成のまま放置されることとなったため、他の遺跡のような彫刻はほとんど残されていない。しかし、彫刻が施されないことにより当時の石材の積み方や建築方式の解明に役立つこととなった。
「タ・ケウ」の「タ」はおじいさんを意味するため、タ・ケウはケウおじいさんを意味する。
また、遺跡頂上までの階段は非常に急ではあるものの、中央塔からはアンコールワットの中央塔も遠望でき、地元民にとっては人気の夕日鑑賞スポットとなっている。

 

 

Thommanon (114)

【トマノン】
アンコールトム勝利の門より東へ500メートルほどに位置し、12世紀後半にスーリヤバルマン2世によって建立されたヒンドゥー教寺院。道を挟んだ向かいにはチャウ・サイ・テヴォダがあり、同時期に対になって建立された。
破風や柱にはヒンドゥー教の神々や女神テヴァダーが細かく深く掘られているのが特徴である。

 

 

Chau Say Tevoda (9)

【チャウ・サイ・テヴォダ】
12世紀後半にスーリヤバルマン2世によってトマノンと対に建立されたヒンドゥー教寺院。
祠堂や建築様式はアンコールワットによく似ている。

 

 

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【プラサット・クラヴァン】
赤みがかったレンガ造りの5つの塔堂が印象的な10世紀に建てられた小寺院である。「カルダモンの寺院」を意味する。
扉口には碑文が残されており、921年にヴィシュヌ神に捧げられたと記されている。
中央祠堂にはヴィシュヌ神の浮彫が全部で3面施されており、北側の塔にはヴィシュヌの妻ラクシュミーの浮彫がある。

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【小回りコース】タ・プローム&スラ・スラン https://kuromaru.asia/ruins/ta-prohm-%ef%bc%86-sras-srang/ Fri, 24 Jun 2016 06:00:12 +0000 https://kuromaru.asia/?p=10948 アンコールワット東北エリアにある小・中規模の遺跡群を指し、小回りコースと呼ぶ。アンコールワットやアンコールトムほどの華やかさはないものの、樹々に浸食されたタ・プローム寺院などは日本人に人気のスポットとなっている。 【タ・ […]

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アンコールワット東北エリアにある小・中規模の遺跡群を指し、小回りコースと呼ぶ。アンコールワットやアンコールトムほどの華やかさはないものの、樹々に浸食されたタ・プローム寺院などは日本人に人気のスポットとなっている。

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【タ・プローム】
12世紀末、時の王ジャヤバルマン7世が母を弔うために建立した仏教寺院。後にヒンドゥー教寺院として改修されたと言われる。長い年月を密林の中で過ごした遺跡内には到る所にガジュマルの樹が絡みつき、自然の威力を感じさせる遺跡である。
その姿は栄枯盛衰、滅びの美学を感じさせるためか、日本人をはじめ、アジア人には非常に人気の高い遺跡と言える。
インド政府が修復作業を行っているが、このガジュマルはもはや遺跡を破壊しているのではなく、遺跡を支えているのではないかという議論もあり、修復作業は慎重に進められている。
また、アンジェリーナ・ジョリー主演の映画「トゥーム・レイダー」の舞台としても有名。

遺跡内には絡みつくガジュマルの隙間から覗くアプサラ(天女)の彫刻があり、写真スポットなっている。

Sra Srang (32)

Sra Srang (73)

【スラ・スラン】
こちらも12世紀末、ジャヤバルマン7世によって作られた王の沐浴のための池である。
東西700メートル、南北350メートルの池の周囲は石段で囲まれ、その一角にはテラスも設けられている。
かつては中央に作られた人口の島に寺院が建てられていたと言われ、乾期にはその土台部分が現れる。
また、残された碑文には「象の水浴びを禁ず」と残されている。
朝日・夕日の鑑賞の人気スポットではあるが、観光客で大混雑することもないため、ゆっくり静かにサンライズ・サンセット鑑賞を楽しみたいという方にお勧めである。

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【プノン・バケン寺院】夕景鑑賞No.1スポット https://kuromaru.asia/ruins/phnom-bakeng/ Fri, 24 Jun 2016 05:37:11 +0000 https://kuromaru.asia/?p=10943 プノン・バケン寺院はアンコールワットとアンコール・トムの間に位置するヒンドゥー教の山岳寺院。プノン・バケンのプノンは山を意味し、プノン・クロムとプノン・ボックとともにアンコール三聖山のひとつとされているが、実際は標高は約 […]

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プノン・バケン寺院はアンコールワットとアンコール・トムの間に位置するヒンドゥー教の山岳寺院。プノン・バケンのプノンは山を意味し、プノン・クロムとプノン・ボックとともにアンコール三聖山のひとつとされているが、実際は標高は約67メートルと高くなく、小高い丘の上に須弥山を模した5つの祠堂をもつピラミッド型の寺院がある。

丘のふもとから頂上のふもとまで徒歩で約15分。遺跡頂上まで上るとアンコールワット、トンレサップ湖、西バライ、さらに遠方のプノン・クロムまで眺望が広がる。
展望の良さから夕日鑑賞のベストスポットとなっており、夕方になると多くの観光客でにぎわう。

<プノンバケン入場制限に関する注意>

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丘の上の遺跡への入場は17:30で締め切られ、さらに一度に立ち入り可能な人数も300名までと制限もされている。
そのため、年末年始や中華系ツーリストが増える旧正月期間中などは16時ごろから丘を登り始めなければ頂上遺跡への入場は難しい。この期間中のツアーは午後観光が急ぎ足になる傾向があるので、ゆっくり観光したい場合はチャータープランなどを利用するのが良い。

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【クーレン山遺跡群】クバール・スピアン https://kuromaru.asia/ruins/kbal-spean/ Fri, 24 Jun 2016 05:23:54 +0000 https://kuromaru.asia/?p=11192   クバール・スピアンはシェムリアップ市内から北へ約50km、片道約1時間半ほどに位置し、クバール・スピアン川に沿って存在する水中遺跡地帯である。 水中遺跡群までは山の麓からさらに徒歩で約40分の足場の悪い山道 […]

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Kbal Spean (114)

 

クバール・スピアンはシェムリアップ市内から北へ約50km、片道約1時間半ほどに位置し、クバール・スピアン川に沿って存在する水中遺跡地帯である。
水中遺跡群までは山の麓からさらに徒歩で約40分の足場の悪い山道を登る必要がある。そのため、体力的にかなりハードであり、服装や水分補給などきちんとした準備が必要となる。また午後3時をすぎると入山が禁止されるため午前観光が無難といえる。

遺跡群一帯は主に川底に刻まれた「1000本リンガ」「シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーのヒンドゥー教の神々」などヒンドゥー教由来の彫刻が多いが、ウシやカエルといった動物の彫刻などもある。
また2005年には新たに「魔王ラーヴァナ」の彫刻も発見された。
中でも蛇の神アナンタの上に横たわるヴィシュヌ神とそのへそから伸びる蓮の花の上にいるブラフマー神の彫刻が有名。

1000本リンガやヒンドゥー教の神々の彫刻に囲まれた神聖な川面を流れることで川の水は清められた聖水となり、シェムリアップ川へ流れ込み、アンコール遺跡群を回った後、トンレサップ湖へと流れ込む。聖なる水がシェムリアップ全土へと注がれることでアンコール王朝をより神聖な地帯とする意図があったと思われる。

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【アンコール・トム】ピミアナカス・バプーオン・象のテラス・ライ王のテラス https://kuromaru.asia/news/angkor-thom-others/ Fri, 24 Jun 2016 05:09:08 +0000 https://kuromaru.asia/?p=10935 アンコール・トムのメインとなるバイヨン寺院や南大門に埋もれがちだが、その他の遺跡もユニークな魅力を持つ。 【ピミアナカス】 バイヨン寺院の北西に位置する遺跡で、「空中楼閣」の意味をもつピラミッド型ヒンドゥー教寺院である。 […]

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アンコール・トムのメインとなるバイヨン寺院や南大門に埋もれがちだが、その他の遺跡もユニークな魅力を持つ。

【ピミアナカス】
バイヨン寺院の北西に位置する遺跡で、「空中楼閣」の意味をもつピラミッド型ヒンドゥー教寺院である。
元は10世紀前半に時の王に建設された寺院であるが、アンコールワット建立の王スーリヤバルマン2世によって再建された。
建立時はピラミッド最上部に塔があり、当時の王はその中でナーガ(蛇神)が姿を変えた女性と初夜を共にすることとなっており、その際にナーガが姿を見せなければ王の身に災いが、王が塔に赴かなければ国に災いが降りかかるとされていた。

【バプーオン】
こちらもバイヨン寺院北西に位置する遺跡で11世紀に建立されたピラミッド型寺院である。
元はヒンドゥー教寺院として建立されたが、15世紀頃に仏教寺院として改められ寺院西側には巨大な涅槃像が建造された。
バプーオンで最も目を引くのは寺院まで続く「空中参道」である。
池の上にある参道を歩くことで寺院の神聖さを感じることができるだろう。

<バプーオンと「子隠し」の伝説>
バプーオンとは「子隠し」の意味である。この名がついたのはかつての伝説が元になっている。
その昔、シャム(タイ)の王とクメールの王は兄弟であった。シャム王はクメール王に自分の息子を預けたが、それを策略だと考えたクメール王の家臣が息子を殺してしまう。当然シャム王は激怒し、クメール王国へとシャム軍を送り込んだ。
その際、クメール王は自分の息子が殺されないようにこの寺院に隠したとされる。

【象のテラス】
バイヨン寺院北側に位置する約300メートルに渡るテラス型の遺跡であり、象や象と戯れる子供の彫刻などが施されている。
12世紀後半にジャヤバルマン7世によって作られ、当時は凱旋する軍隊を眺望したり、王への接見など儀式や式典に使われていたとされる。
立体的に作られた象の鼻の部分から顔を出すとユニークな写真が撮れるスポットとなっている。

【ライ王のテラス】
象のテラスのすぐ隣にある高さ約6メートルのテラス型遺跡。テラスは二重構造となっており、内側には神々の彫刻が多く規則的に施されている。テラス上部には彫像が置かれており、この彫像は元は死の神ヤマ(閻魔大王)を表していたようだが、時が経つにつれハンセン氏病(ライ病)を患った王「ライ王」を表すと言われるようになった。
ライ王のエピソードは三島由紀夫の戯曲「癩王のテラス」の題材となっている。
ちなみに、このライ王の彫像はレプリカであり、本物はプノンペン博物館に保管されている。

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【アンコール・トム】バイヨン寺院と5つの大門 https://kuromaru.asia/ruins/angkor-thom-bayon/ Fri, 24 Jun 2016 04:59:17 +0000 https://kuromaru.asia/?p=9556 アンコール・トムは12世紀後半アンコール王朝最盛期に作られたと言われる。アンコール遺跡群のひとつで1辺3kmの堀と高さ8メートルの城壁に囲まれた城砦都市遺跡である。 その敷地は非常に広大で1日では回り切れないほど多くの遺 […]

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Bayon (4)

アンコール・トムは12世紀後半アンコール王朝最盛期に作られたと言われる。アンコール遺跡群のひとつで1辺3kmの堀と高さ8メートルの城壁に囲まれた城砦都市遺跡である。
その敷地は非常に広大で1日では回り切れないほど多くの遺跡があるが、最もメインと言われる遺跡はバイヨン寺院と5つの大門であろう。

 

Bayon (20)

【バイヨン寺院】
アンコール・トムの中心に位置し、アンコール・トム内で最も有名な遺跡。
バイヨン寺院を最も有名たらしめているのが、敷地内に立つ50近くの塔の四面に刻まれた人面像である。
その人面像は観音菩薩を表していると見る説が一般的だが、アンコール・トム建設の王ジャヤヴァルマン7世やヒンドゥー教の神であるブラフマー神を模しているという説もある。
この四面像が穏やかにほほ笑む様は「クメールの微笑み」とも呼ばれる。

その構造は二つの回廊に囲まれたピラミッド型となっている。

*第一回廊
その壁面にはアンコール・ワット同様さまざまな彫刻が細やかに刻まれている。アンコール・ワットが神話や王の威厳を描いているのに対し、バイヨン寺院の壁画には当時の庶民の生活や隣国チャンパ軍との激戦の様子が瑞々しく描かれている。
そのため、非常にユーモラスな場面が多く見られ、現在のカンボジア人の大らかさの根源をうかがい知ることができる。

*第二回廊
第一回廊の壁面とは違い、「乳海撹拌」や「ライ王の伝説」など宗教色の強いレリーフが刻まれている。

 

East Victory Gate(Angkor Thom)  (2)

【5つの大門】
前述のとおり、アンコール・トムは城壁に囲まれた城砦都市であり、その内部に入るために巨大な四面像が彫られた5つの大門が設けられている。門前にはそれぞれ堀に架かる橋があり、欄干は蛇神ナーガの胴体を抱えて並ぶ神々と阿修羅たちが並ぶ「乳海撹拌」の様子として描かれている。
5つの門のうち最も修復状態が良く、アンコールワットから近いこともあり、南大門がもっとも人気のスポットとなっている。
東側には門が二つ並び、かつて戦いに勝った軍隊が凱旋するために用いられたのが「勝利の門」、逆に敗戦した軍隊が用いられたのが「死者の門」であると言われている。
北門は遺跡群大回りコースと続き、西門は地元民の生活用として現在は使われている。

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【アンコールワット】 https://kuromaru.asia/ruins/angkor-wat/ Fri, 24 Jun 2016 04:01:44 +0000 https://kuromaru.asia/?p=7451 アンコールワットは12世紀前半、時の王スーリヤヴァルマン2世によって30年以上をかけて建立されたヒンドゥー教寺院である。 周囲は東西1.5km、南北1.3km、幅190メートルの環濠に囲まれ、「死」を意味する西側を正門と […]

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Angkor Wat from Sky (131)

アンコールワットは12世紀前半、時の王スーリヤヴァルマン2世によって30年以上をかけて建立されたヒンドゥー教寺院である。

周囲は東西1.5km、南北1.3km、幅190メートルの環濠に囲まれ、「死」を意味する西側を正門として建てられており、このことから王の霊廟として建立されたという説もある。

内戦が収束しつつある1992年にユネスコ世界遺産にアンコール遺跡群として登録、カンボジア国旗にも描かれ、カンボジアの象徴であり、カンボジア人の誇りとも言えるだろう。

その主要部分である中央伽藍は三つの回廊と五つの祠堂からなる。

 

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<第一回廊>
第一回廊の壁面には「マハーバーラタ物語」「王の行軍」「天国と地獄」「乳海撹拌」「ラーマーヤナ物語」など8つの物語の彫刻が施されている。

*天国と地獄
その構図は三段に分かれて構成され、上段は天国、中段は閻魔大王とその裁きを待つ人々、下段は地獄として描かれている。上段天国に絵が描かれる人々が穏やかな様子であるのと対照的に、下段地獄では現世で罪を犯した罪人が串刺しや釜茹でにされている様子が痛々しくが描かれている。

*乳海撹拌
ヒンドゥー教の天地創造神話の一部。インドラ神にかけられた呪いを解く不老不死の薬「アムリタ」を作り出すために神々と阿修羅が協力し、海を撹拌している様子が描かれる。中央にマンダラ山を背に載せた巨大な亀、その上にヴィシュヌ神が描かれる。向かって右側に神々が、向かって左側に「アムリタ」を半分もらうことを条件に協力をする阿修羅が描かれ、双方がマンダラ山に絡ませた大蛇を引き合い、海を撹拌している。

 

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<第二回廊>
内側にはほとんど彫刻は無いが、外側(第三回廊側)には女神テバダーの美しい彫刻が多数施されている。

 

Angkor Wat 2011DEC (669)

<十字回廊>
千体仏の間があり、多くの仏像が置かれている。その一角の柱には江戸時代にアンコールワットを「祇園精舎」として訪れた日本人、森本右近太夫の墨書が残されている。

 

Angkor Wat 2011DEC (399)

<第三回廊>
急こう配の階段を上り、たどり着くことができる最も神聖な場。その四隅と中央にある尖塔は須弥山を模しているとされている。第三回廊の窓からは第二回廊や周囲の森林などの風景が一望できる。
※第三回廊への入場は一部制限あり。仏日は入場不可。

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