村人と共に地雷処理 自立した復興を目指して

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「ドーン、ドーン、ドーン!」 見渡す限り畑の広大な大地に、体の内側まで響き渡る激しい爆音が鳴り響く。
ここはカンボジア北西部、タイ国境付近に位置するタサエンという地域。6つの村から構成されるコミューンで約7,000人が暮らしている。ほとんどの村人は農業に従事しており、緑豊かな広々とした土地でゆったりとした生活を送っている。
「地雷が見つかりました。回収に来て下さい。」ある日、農作業をしていた元警察の住民から連絡が入った。約40年前の内戦の影響でカンボジア全土には400~600万個もの地雷が埋められていると言われる。その多くがこの地域にはまだ眠っている。現場に到着した地雷処理チームは、地雷を安全化し、移動が困難なものはTNTを使いその場で爆破処理をした。
私たちはカンボジアの政府機関であるCMAC(カンボジア地雷対策センター)と共同して、住民による地雷処理活動を行っています。これまでに369個の地雷と551発の不発弾を処理し、128haの土地を安全にしてきました。5人1チームで活動しており、ディマイナー(地雷除去作業員)は皆、タサエンの出身です。村人を雇用する事で貧困問題を解消し、地域の自立した復興を進める目的もあります。ディマイナーの一人は「以前は畑仕事をしていました。村で活動しているディマイナーの姿を見て自分もなりたいと思いました。」と話していました。
「今の世代だけでなく、子供たちが成長した未来も安心して暮らしていける環境にできるよう、これからも地雷処理の活動を続けていきたいです。」そう語るディマイナーの笑顔は、希望と自信に満ちています。

【活動】2011年7月設立。カンボジアにおいて住民参加型の地雷・不発弾処理活動を行う。また安全になった土地でキャッサバを栽培し、焼酎作りの指導を行い、地場産業の開拓などを支援。その他、インフラ整備、井戸掘削、日系企業の誘致、学校寄贈など。自立を目指した地域密着型支援活動を行う。

 

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国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)
Name: 高山 良二(代表)
Mail: info@imccd.org
FB:  imccd
Web: imccd.org
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