「トアン、トアン」「トアン、トアン」
心地よく響く、陶器づくりの音。
カンボジア中部に位置するコンポンチュナン州は、良質の土が採れ陶器づくりに適した土地。昔ながらの陶器づくりはこねた土を台の上に置き、その台を中心に作り手がくるくると周りながら、かまぼこ板のような板で土をたたき形を整えていきます。
緑多いこの村の軒下で、くるくると周りながら陶器を作る女性たち。出来上がったものを大きな幌馬車ならぬ幌牛車に乗せて全国各地を売り歩くのが男性の仕事。牛が食む干し草もたくさん積み込んで全国各地を1~3か月かけて売り歩きます。
輸入品の鍋や陶器が安く簡単に手に入るようになった今日、需要も激減。なかなか見かけなくなったこの陶器売りの牛車ですが、今では幌バイクに代わってたまーに、シェムリアップの街中でみかけます。
そんなとき心の中でこっそり「がんばれー」と応援しています。
KIKO
カンボジアの手作り雑貨のお店VeryBerryの
オーナー兼デザイナー。
シェムリアップ・オールドマーケットの近く。
WEB: https://www.veryberrycambodia.com/
FB:Very berry -handmade in Cambodia