カンボジアの内戦は、1991年のパリ和平協定をもって一応終結します。もっともポルポト派は、その後もタイ国境のジャングルの中で、1998年までゲリラ戦を続けるのですが。 建て前の内戦終結を受けて、1992年に国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)がPKO活動に入り、その時から地雷撤去が始まります。 私が尊敬するアキラ氏も、その時からUNTACの手伝いとして地雷撤去を始め、その後2007年までは一人で活動を続け、2008年からはNGO「CSHD」を設立し30人の隊員を率いて活動しています。カンボジアでは、この他に、政府系の団体である「CMAC」、イギリスのNGOの「HALO Trust」と、同じくイギリスのNGO「MAG」の主に4団体が地雷撤去に携わっています。あと、日本人が作ったNGO「JMAS」も、「CMAC」の指揮下で活動しています。 これらの団体が束になって掛かっても、カンボジアの地雷を全て撤去するにはまだまだ気の遠くなる様な時間を要します。ですから当面は、地雷ゼロで無く、地雷被害者ゼロを目指す活動が求められます。
川広 肇(かわひろ はじめ)
2011年8月より、カンボジアの元少年兵・アキラー氏が作った「アキラ地雷博物館」で、日本人向けのボランティアガイドとして働く岡山出身の現在64歳のオッさん。「誰がオッさんやねん。」
Web:アキラ地雷博物館 日本人応援団 Blog:川ちゃんの「カンボジア生活日記」