J9_Sugiyama

学生時代

高校は進学校に入学した。将来的に何をするにしろ、勉強だけしておけば困らないという意識もあり、余り対した目標も持たず勉強をしていた。二年生になった頃、中央公論社が出版する「日本の歴史」シリーズを手にする機会があった。今でも名著と言われる書籍であるが、この本に巡りあったことが自分の方向性を決めることになるとは思ってもいなかった。古代から平安まで読み耽るうちに、大学ではより深い日本の歴史を学びたいと思い始めていた。

大学では日本の考古学を専攻し、特に弥生時代や古墳時代などを学ぶことになった。海外の考古学に関しても興味はあったが、日本史ほどのめり込むことはなかった。結局、大学から大学院まで、サークル活動やアルバイトも趣味と実益を兼ねた考古関係のものばかりといった生活を送っていた。その後、現在も所属する奈良文化財研究所(以降、研究所)に就職が決まった。

 

 

内戦終結直後のカンボジアと調査

 

西トップ遺跡の調査・修復開始

(こちらの記事は書籍版でご紹介しております)

 

 

今後のカンボジアとメッセージ

カンボジアと関係ができて既に22年経ちました。自分の場合、カンボジアに特に思い入れや熱意があった訳でもなく、仕事としてこの国に係わってきました。長期滞在でも最大で1ヵ月と短く、この場所に根を張って頑張られている方々とは違ったスタンスです。

そんな立ち位置からカンボジアを見ていると、カンボジアはまだまだ若くこれからどんどん発展していく国であり、それに対して日本はこれから発展するという国ではなく、どちらかと言うと逆であり、カンボジアが無理に日本を見習う必要はないと思っています。今後、カンボジアは色んな意味で、良くも悪くも独自に発展していく。それでいいんです。

将来的にカンボジアで何かをやっていきたい方、関係していく方、自分のやりたい事、意志をはっきりさせて、自分の生きたいように生きてください。後悔しないような生き方が出来れば、それが最高ですよね。自分自身それが出来なかったからこそ、そう思います。

 

 


 

 

杉山 洋(すぎやま ひろし)

出身: 愛知県

学歴: 名古屋大学修士

職業・業種: 奈良文化財研究所企画調整部長

カンボジア歴: 1992年初訪問、現在は日本在住であるが、定期的に訪問している。

ウェブサイト: http://www.nabunken.go.jp/

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