【 日本 】メイホーエンジニアリング 元カンボジア駐在員 高崎 真一(たかさき しんいち)

関係する日本人

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日本で

1997年、大学を卒業し大阪のデザイン会社で営業を始めた。営業業務は嫌いではなかった。しかし、新しい顧客を作り出すことよりは、新しいデザインを創り出すという方にもっと興味があった。そのため、東京に行きデザイナーとして出版社で働くことにした。雑誌広告などのデザイン業務を行いながら着実に経験を積んでいった。2000年、転職し、テレビ広告の制作業務などを行う会社で働くことにした。自分のデザイン、メディアに幅を持たせたかったからであった。その後、デザインを学ぶためにイギリスに留学し、2009年から総合エンジニアリング企業である現在所属する会社で働くことになった。

入社した会社は、日本国内での受注作業の委託先として、ベトナム、ラオス、カンボジア、バングラデシュを候補地とし、海外への進出を検討していたところであった。もともとは中国やベトナムにある企業と提携し業務委託を行う予定であったが、案件ごとの価格交渉の手間や人件費の高騰を懸念し、直接進出するという方法を選んでいた。様々な角度から検討した結果、2011年にプノンペンに進出することが決まった。

社長から海外赴任を打診されていた。カンボジアは訪れたことがなかったが、海外での仕事はとても魅力的であった。妻と子供は日本に残し、カンボジアには先に渡航した。単身赴任となるか、家族一緒に海外に住むかはまだ決まっていなかった。子供の夏休みに合わせ、妻と子供たちが初めてプノンペンに訪れた。実際に訪れたプノンペンはそれまで家族が持っていたイメージよりもずっと良かったようであった。家族で話し合い、一家四人でプノンペンに住むことになった。

 

カンボジアで支店立ち上げ。労働集約型事業

カンボジア人スタッフの定着問題

(こちらの記事は書籍版でご紹介しております)

 

 

今後のカンボジアと自分の挑戦

カンボジアの魅力の一つに、日本人コミュニティがまだ大きくないため、深い人付き合いができる点があります。プノンペンでは日本人商工会のネットワークやテニスなどの同好会、そして日本人会が行う、盆踊り大会や運動会など、さまざまなイベントが開催され、他の在住日本人の方々と親睦を深める機会があります。これに関しては、同じことを妻や子供たちも感じている様です。

自分自身はもちろん、家族もカンボジアに来て良かったと感じてくれ、生活を楽しんでいることが嬉しいです。また、私自身、他業種の駐在員やNGOの方など、日本ではなかなか接点を持つことが出来ない方々の価値観に触れられたことは今後の大きな糧になると思っています。

仕事の面では、将来的には測量会社としての原点を活かした事業を行い、カンボジアで現地政府の建設予算でプロジェクトを行う時などに、すぐに手をあげられる体制にしていきたいと考えています。

自分もサラリーマンですから、いつまでカンボジアに居られるかは分かりません。でも、プノンペン支店が今後継続して成長していける様に会社の仕組みをきちんと整え、スタッフ達が会社の中で成長して幸せになることができるというシステムを帰国するまでに作っておきたいと思います。

今後、ビジネスでカンボジアに来られる方に伝えたいことは、カンボジア人スタッフを労働者としてみるのではなくて、それぞれ個人として見て接してください。それがこの国ではとても大事なことです。

 


 

 

高崎 真一(たかさき しんいち)

出身: 大阪府

学歴: 関西大学卒業

職業・業種: メイホーエンジニアリング

趣味: テニス

カンボジア歴: 2011年より滞在、現在は日本在住

ウェブサイト: http://www.meihoeng.co.jp/

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