【プノンペン】クリエイティブダイアモンドリンク 代表取締役社長 鳴海 貴紀(なるみ たかのり)

関係する日本人

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日本時代

厚生労働省では20余年ほど勤務した。旧労働省出身でハローワークなど職業安定行政が長く、直近では、中央需給調整事業指導官として働いていた。偽装派遣や偽装請負が行われないよう指導するのが主な仕事であった。

それらの仕事自体は嫌いではなかったが、定年退職後のリタイヤ先として、東南アジアの国で何かビジネスをやろうと考えていた。温暖で親日的、どこかエネルギッシュな国。そんな意識を持ちながら2012年3月、カンボジアに視察を兼ねた観光で10日ほど訪れた。

到着してすぐにチャンスが多い国だと感じた。定年退職を待ってビジネスを始めるよりも、今から起業したほうが良いと考えた。公務員の場合、異動サイクルがあり、4月には異動になる確率があった。そのため帰国後すぐ(内示直前の3月中旬)に辞表を提出した。

 

カンボジアで起業。カンボジアでの人材紹介会社のシステム
カンボジアでの失敗、そしてカンボジア人の意識

(こちらの記事は書籍版でご紹介しております)

 

今後のカンボジアと自分の挑戦

日本の頃と較べると、自分の自由な時間にはあまり変化はありません。しかし、それに不満がある訳でもなく、実際日本でいた頃と較べると満足感があります。やらされている訳ではなく、自分がやりたいから仕事をやっている。そんな状態です。

短期的な目標として、就職件数をアップさせ、毎月百人成約させられることが出来れば、自分達がカンボジアで頑張っている意味があると思っています。つまりそれだけのカンボジア人が幸せになるという事です。それが自分たちの成功であると思っています。また長期的な目標としてビジネスの横展開を考えています。現在は職業紹介ですが、将来的には職業能力開発、求人情報誌の提供を考えています。

カンボジアの場合、仕事を100%出来ない。そして頼んだことの100%が出来ない。そしてそれを改善できず、ある程度であきらめ、妥協していく。このことはある意味、日系企業にとってはすごくチャンスだと思います。日本の場合、仕事は100%やることが当たり前で、120%やりきって、いい意味で期待を裏切らないと仕事は取れません。でも、カンボジアの場合、100%普通に仕事をやるだけでいいんです。ある意味ビジネスチャンスだと思います。

 


 

 

鳴海 貴紀 (なるみ たかのり)

出身: 北海道

学歴: 北海道札幌市立新川高等学校卒業

職業・業種: Creative Diamond Links Co., Ltd、CDL Marketing Partners Co., Ltd 代表取締役社長

趣味: サルサ

カンボジア歴: 2012年3月初訪問、同年5月より在住

ウェブサイト: www.cdl-consultant.com

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