【住めばカンボジア19】吉川舞さん

住めばカンボジア

この地域に住む人と、お客さんを繋ぐのが私たちの仕事

yoshikawa

カンボジアに来たのはいつですか?  

2004年夏に、「遺跡の保全と村づくりを学ぶ」というテーマの大学のスタディツアーで、サンボー・プレイ・クック遺跡とその周辺の農村を訪れたのがカンボジアとの出会いです。

 

どうしてこの国で働くことになったのですか?

学生時代から世界遺産で働きたいと思って、主にヨーロッパを旅していたのですが、カンボジアでこの遺跡に出会って、私はこの場所と出会うためにこれまで歩いてきたんだ!と思いました。ひとめぼれとか初恋のレベルです。
それから学生時代はほとんどの時間をカンボジアに捧げ、通い詰めました。通ううちに、遺跡も素晴らしいけれど、その周辺の地域で生きる人々の力強さにどんどん惹かれていって、さらにのめり込みました。地域の人たちにいろいろなことを教えてもらうなかで、この遺跡が持つ古代の世界観と地域が持つ「暮らしを創るちから」はこれから先の未来をつくるときに大事な力になる!と思ったんです。それをより多くの人と共有したいと思うようになり、カンボジアで働くことを決めました。

 

前の仕事はどんな仕事でしたか?

大学を卒業してすぐにカンボジアに移住したので、前の仕事はありません。カンボジアで本当に働けるのか不安で、日本で就職活動をしたときには旅行業を選択しました。結局日本での就職は選択しませんでしたが、同じく旅行業に籍を置いています。

 

今の仕事は何で、どういったお仕事ですか?

サンボー・プレイ・クック遺跡とその周辺の地域限定の旅行会社を起業して、夫婦で事業をやっています。サンボー遺跡のあるコンポントム州で最初の外資系旅行会社です。この地域では地域の人たちがホームステイやコミュニティガイドなどで地域外からのお客様を受け入れる仕組みに力を入れており、実際に地域の中には素敵なおじさんや面白いおばちゃんがいっぱいいるんです。その人たちが提供するサービスとそれを体験したいと思っているお客さんを繋ぐのが私たちの仕事です。

 

旅人に向けてメッセージをお願いします。

ここはまだまだ知られていない遺跡ですが、だからこその魅力がたくさんあります。サンボーに行くまで、都市間バスに乗ったり農村地帯をトゥクトゥクで走ったりする、暮らすように旅する感覚や人が少ない森の中で古代の遺跡と向き合う時間など、自分だけの旅の体験や発見があるはずです。定番ルートを抜けて、もう一歩カンボジアに近づいてみたい方にはとってもおすすめの遺跡です!

Name: 吉川 舞 (Yoshikawa Mai)
Born: 北海道 Age: 33
Work: Napura-works
Job: 地域専門旅行会社
Tel: 092-165-083
Mail: info@napuraworks.com
FB: napuraworks
Web: http://sambortime.com/
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