【プノンペン】ロコモ株式会社代表取締役社長 小市 琢磨 (こいち たくま)

関係する日本人

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日本で

中学生の頃、青春18切符を使って日本を周った。高校に入学してすぐの夏休みに海外一人旅をした。一番安かったイラク航空を使いタイに到着し、それから3週間滞在することにした。目的地は決めていない旅。山岳民族やトレッキング、アドベンチャーを求めてタイ北部、ミャンマー国境部にある難民キャンプまでたどり着いた。豊かな生活の中で育ち、テレビの中の絵を見に行くつもりで行ったが、その世界では実際に人々が死んでいた。リアルな現実があり、本当の難民問題を目の当たりにした。

高校1年生から生徒会長に就任、生徒会の活動の合間を縫って旅をしていた。高校在学中、韓国と北朝鮮の国境である板門店や旧ソ連と東ヨーロッパ7ヵ国(ドイツ、ハンガリー、ルーマニア、旧ユーゴスラビアなど)を回った。ただただ冒険、旅をしたかった。その後、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に学生ボランティアとして参加した。当時、学生ボランティアという制度どころか、ユニセフやユネスコと異なり国内委員会や支援組織すらない時代であり、自分からお願いして飛び込み、学生組織を作った。ユーゴスラビアでも難民に接していたため、その分野に興味があった。広報誌発送のボランティアや、自分たちの目線で作った小冊子などを作成したりした。その小冊子は、中学高校の授業の副教材として取り扱われたりもした。

 

カンボジアでボランティア、親から勘当、そして起業
カンボジアでの恋愛・結婚・子育て。ギブアンドテイク

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今後のカンボジアと自分の挑戦

カンボジアは高度経済成長前の日本と一緒で、近い将来、今の日本のようになっていきます。また、日本人もカンボジア人も育った環境や文化が違うだけで本質はあんまり変わりません。

カンボジアでビジネスをする時は、なぜカンボジアに進出するのかをもう一度考えてほしいです。成功の秘訣は現地に根差すこと。精神的な意味でも、カンボジア人になることです。そして会社の成長よりも、社員の幸せを大切にすること。また、失敗した時に、自分の失敗をカンボジア人や国の制度のせいにしないことが、その後の自分のチャレンジにも大事です。

自分自身、カンボジアの経済成長と共に自分も成長できました。縮小傾向の日本ではなく、高度経済成長の国にいられて本当に良かった。上昇エネルギーの中に一緒にいられたことは、とても良い経験です。仕事に関しては、単純に他の人より早く始めて、諦めずに長くやってきたから今がある。もちろん妻のおかげでもありますが。今後、この国がどのように発展していくか楽しみです。

 


 

 

小市 琢磨 (こいち たくま) 

出身: 東京都

学歴: 日本大学農獣医学部中退

職業・業種: 主夫、ロコモ株式会社代表取締役社長 貿易、物流、コンサル、旅行業、建設

趣味: 旅行、育児、読書

カンボジア歴: 1994年初訪問、1996年より在住

ウェブサイト: http://www.locomo.com   / http://www.cambodiawatch.net

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