【プノンペン】カンボジア大六 社長 廣田 健一郎(ひろた けんいちろう)

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海外を夢見るパソコンオタク

いつか海外に出たい。物心がついた頃にブラジルに住んでいた影響からか、海外生活にはずっと興味を持っていた。

自分が子供の頃になりたかった仕事は科学者であった。手塚治虫や松本零士の影響だったのだろう。今思うと当時、周りはそんな子供ばかりだった気がする。

大学は工業化学科に進み、量子力学を学んでいた。子供の頃の夢を叶えるつもりがあった訳ではないが、実際に興味を持ったのがその分野であった。その後、大学院を中退し、社会へと出た。就職した会社ではサラリーマンとしてDTP(コンピューターを使った紙面の割り付け作業)オペレーター、コンピュータープログラマーとして組版自動化システムを製作していた。もともと一つの事をずっと突き詰めるタイプであった。コンピューターに関しても類にもれず、学生時代からずっと自分でもオタクと思えるくらいにみっちりやりこんでいた。

2000年、タイ旅行のついでに、プノンペンにも訪れてみた。雑多な町であった。ビジネスで訪れる人はほとんどいない、バックパッカーしか訪れないような町であった。当時のプノンペンにはそう言った旅行者を対象としたインターネット屋とタイプライターの店が多かった。日本からプノンペンへ、DTP作業の海外下請け先としてポテンシャルを感じた。たまたま知り合ったネットカフェの店主にお願いし、実験的に業務発注を行うことにした。自分自身、まだまだ雇われの身ではあったが、いつか海外でと言う意識もあったからだ。実際、実験は失敗であったが、このことがきっかけとなり、翌年には会社を退社し、自分がプノンペンに移住することになった。

 

カンボジアで起業、そして日本帰国
カンボジアに再上陸し、DTP会社の立ち上げ

(こちらの記事は書籍版でご紹介しております)

 

今後のカンボジアと自分の挑戦

カンボジア人の良いところは、未来は何とかなると、気軽に考えて動くところです。意識を含め、どことなくゆるい社会システムは人々を柔軟にさせますよね。

カンボジアが日本と違うなと思うのが、国の経済問題かもしれないですが、お金の使い方です。宵越しの金を持たないっていうか。日本人はお金をあまり使わないですが、カンボジア人はどんどんお金を使う。この勢いは経済の活性化にもいいんでしょうね。そんな日本の高度成長期のような、今の勢いのあるカンボジアを身近で感じられているというのはとてもいい刺激になります。

参考となるかは分かりませんが、カンボジアでビジネスを考えられている方に。カンボジア人がメインとなる職場を運営する際に大事と考えることは、新人雇用時に日本人が感覚で選ぶのではなく、実際一緒に働く先輩となるカンボジア人が面接し、実作業を体験させることです。そうすることでクオリティが安定すると同時に、先輩としても自分が選んだスタッフだからと言うことできちんと教えようとします。

あと、これは僕の持論ですが、何か一つ専門性を持っている人はそれを活かすことでアドバンテージが出ます。何も特化したものがなくて意気込みだけで来るとやはり失敗する確率が高いです。

またカンボジア人を相手にビジネスをするのか、カンボジア人と一緒に、海外に対してのビジネスをするのかその辺はきちんと考えて来た方がいいですよ。

 


 

 

廣田 健一郎 (ひろた けんいちろう) 

出身: 神奈川県横浜

学歴: 東京大学大学院工学系研究科中退

職業・業種:カンボジア大六社長(DTP会社)

座右の銘: 眠くなったら、すぐ寝よう

カンボジア歴: 2001年より2005年まで滞在、3年間一時帰国し、2008年より在住

ウェブサイト: http://www.dairoku.com

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