JSTの活動は、ポル・ポト政権下で父親と2人の兄を失い、13歳のときに日本に避難したチア・ノルが、1994年、遺跡修復チームの一員として祖国カンボジアに戻ってきたことから始まりました。
当初は村人の生活向上のため、住民と手作りの道や橋をつくるなどインフラ整備を中心に村づくりを行っていました。
目指したのはカンボジア人自らがカンボジアの将来を築くこと。
村の青年グループを結成し、子供たちの支援や身近な環境問題に取り組んだりもしてきました。
村のありのままの姿を観光資源として活用し、その収益を地域に還元する仕組みもつくりました。
そんなとき、村の子供たちから「中学校がほしい!」という声が寄せられました。
調べてみると、その村だけでなく、近隣5村に中学校がなく、地域の中学校進学率は1割程度だということがわかってきました。
カンボジアの未来のためには学校教育は必要不可欠。そう考えたチアは、自身の敷地3haを教育省に寄付し、公立の中学校を創設する決意を固めました。
とはいっても、敷地だけでなく、校舎も自分で準備しなければなりません。幸い、日本や米国の支援団体からの協力も得られ、2013年に中学校開校。2015年には16教室と教員宿舎などが完成し、2019年には高校も併設しました。
そして現在。バイヨン高校/附属中学校で学んだ生徒たちが、卒業後、地域の人々の生活向上のために活躍してくれることを目指し、日々、生徒1000人規模の学校運営を行っています。
アンコール人材養成支援機構 Joint Support Team for Angkor Community Development (JST)Name:小出陽子 Mail: main@jst-cambodia.net URL: jst-cambodia.net FB: NGO.JST instagram: bayon_school_jst |