【小回りコース】タ・プローム&スラ・スラン

遺跡

アンコールワット東北エリアにある小・中規模の遺跡群を指し、小回りコースと呼ぶ。アンコールワットやアンコールトムほどの華やかさはないものの、樹々に浸食されたタ・プローム寺院などは日本人に人気のスポットとなっている。

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Ta Prohm  2011DEC (45)

【タ・プローム】
12世紀末、時の王ジャヤバルマン7世が母を弔うために建立した仏教寺院。後にヒンドゥー教寺院として改修されたと言われる。長い年月を密林の中で過ごした遺跡内には到る所にガジュマルの樹が絡みつき、自然の威力を感じさせる遺跡である。
その姿は栄枯盛衰、滅びの美学を感じさせるためか、日本人をはじめ、アジア人には非常に人気の高い遺跡と言える。
インド政府が修復作業を行っているが、このガジュマルはもはや遺跡を破壊しているのではなく、遺跡を支えているのではないかという議論もあり、修復作業は慎重に進められている。
また、アンジェリーナ・ジョリー主演の映画「トゥーム・レイダー」の舞台としても有名。

遺跡内には絡みつくガジュマルの隙間から覗くアプサラ(天女)の彫刻があり、写真スポットなっている。

Sra Srang (32)

Sra Srang (73)

【スラ・スラン】
こちらも12世紀末、ジャヤバルマン7世によって作られた王の沐浴のための池である。
東西700メートル、南北350メートルの池の周囲は石段で囲まれ、その一角にはテラスも設けられている。
かつては中央に作られた人口の島に寺院が建てられていたと言われ、乾期にはその土台部分が現れる。
また、残された碑文には「象の水浴びを禁ず」と残されている。
朝日・夕日の鑑賞の人気スポットではあるが、観光客で大混雑することもないため、ゆっくり静かにサンライズ・サンセット鑑賞を楽しみたいという方にお勧めである。

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