学生時代
子供の頃は、歌手か体操選手になりたかった。理由はシンプルで歌を歌うのが好きなことと、体を動かすことが好きであったからだ。また器械体操をやっていたこともあり、歌って踊れる人になれないかなと漠然と考えていた。
学生時代はずっと勉強の日々であった。父が医者であったこともあり、音楽ではなく、医者になることがなんとなく決められていたからだ。しかし、学生時代からずっと歌には自信があった。カラオケにもよく通い、歌では誰にも負けないと思っていた。高校2年の時、学校にオペラ団が公演に来た。その瞬間、自分が持っていた歌への自信が崩れ去った。こんな風に自分は歌えないが、こんな風に自分も歌えるようになりたい。その思いから、帰宅後すぐ、両親にオペラ歌手になりたいから医者にはなれないと告げた。
結局、高校を卒業し、音楽大学に入学した。その後、大学院で学びながらオペラ活動を行い、2010年からは2年間、イタリアに音楽留学をした。
カンボジア訪問、音楽がない世界へのストレス、そして出会い
ピアノの輸入。カンボジアのピアノ専門店に
(こちらの記事は書籍版でご紹介しております)
今の問題、そして今後の自分の挑戦
カンボジアで音楽に関するビジネスをしていく上で問題となるのが、人材というか、専門家がいないことです。芸術大学の音楽科にもピアノが数台しかなく、音楽の教育環境がまだまだ整っていないのが気になります。
そのために、まずは自分が頑張り、カンボジアで本物のピアノ文化、音楽文化、クラシック音楽の発展に貢献していきたいと思っています。基礎はピアノなのでピアノをベースとした音楽教育を行い、自分の専門分野であるオペラと歌全般を教えたり積極的に活動が出来ればと思っています。
またカンボジアに限ったことではありませんが、さらに多くの人達がクラッシック音楽を鑑賞したり演奏したりする世の中になって欲しいと思っています。そのための教育、環境作りなどに努力して行くつもりです。
音楽にはあまり興味がない人も、たまにはクラッシック音楽も聴いてみて下さい。音楽からの新しい発見、そして出会いがきっとありますよ。
岩﨑 愛 (いわさき あい)
出身: 東京都
学歴: 昭和音楽大学、大学院、イタリアパルマ音楽院
職業・業種: The piano shop オーナー、オペラ歌手
座右の銘: ポジティブシンキング
趣味: 料理、食べること
カンボジア歴: 2012年6月より在住