【プノンペン】JBL Mekong 代表 藪本 雄登(やぶもと ゆうと)

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野球少年から法学生に

子供の頃からずっと野球をやっていた。大学進学時には野球部に所属するか、否かで悩んでいた。悩んだ末、大学では勉学を選ぶことにした。もともとあまり勉強をするほうではなかったが、国際法を学び始めるとすぐにその魅力に憑りつかれてしまった。特に興味を持ったのが、東南アジア法であった。日本法の分野はほぼ研究し尽くされており、新しい研究分野領域はあまりない。しかし、国際法の場合、50年後、百年後にどんな世界を生きたいのか、そういった自分の価値判断を法律の解釈に取り込める可能性がある。まだ解釈が固まっていない場所で、自分の価値判断がそのままその国の法律に適用され、前例となりうるかもしれない。そんな魅力があった。

大学在学中はアメリカに留学し、その後スイスの国際労働機関(ILO)立法局でインターンシップとして数ヵ月滞在し、研修を行った。そして2011年3月、大学法学部・ 国際企業関係法学科を首席で卒業。卒業後はイギリスの大学院に進学し専門分野の研究をすることが決定していた。

卒業旅行を兼ね、ベトナム、カンボジアに訪れた。東南アジア法を研究していても、実際にそれらの国には訪れたことがなかったからであった。それぞれの国にどんな法制度の問題や課題があるのか、大学院での研究を始める前に直接見てみようと思っていた。

訪れたカンボジアには活気があった、高価な車が街を走り、高層ビルやマンションが街の至る所に建設され始めていた。日系企業の進出も急激に増え始めていたが、法律面では競合となる会社はほとんどないように感じた。このタイミングでこの国に進出すれば勝負できる可能性があるのではないかと感じた。大学院進学を取り止め、カンボジアという国に賭けることにした。

 

カンボジア法務のパイオニアとして。泥臭く仕事をやっていく
自分がやりたいこと。アジアでのチャレンジ

(こちらの記事は書籍版でご紹介しております)

 

製造業支援に軸足を

現在、顧問契約をしている数十社のうち、製造業は約半分。首都のプノンペン経済特区(PPSEZ)やバベットSEZに入居する製造企業などの、土地賃貸や建設契約書、労務関係書面や社内稟議をとるための根拠書類作りを担っており、今後はもっと製造業向けの仕事を増やすことを予定しています。

カンボジアで3年間業務に従事し、日系企業がカンボジアに進出することは、現地にとって良いのか悪いのかと疑問を抱きました。実の所、投資案件によりカンボジアへのメリットは様々だと考えています。カンボジアへの長期的な貢献が見込め、日本の若者として、先輩たちが作り上げた世界に通用する製造業に関わりたいという思いがあります。

製造業の方々には現地スタッフの教育や技術移転、雇用創出を考える「愛のある人」が多いと感じており、労使間交渉などの苦しい仕事も引き受けています。伝統的な日本の「モノ作り」を支えたいと思っており、メコン地域で活躍する日系製造業を構築することが、私たちに与えられた世代間ミッションだと理解しています。

カンボジアの製造業は現在、縫製一辺倒。低賃金という一言で支えられていますが、賃金上昇と並行して本格的な工業化が不可欠と考えています。今後は、日本の中小企業が得意とする裾野産業の進出、展開を支える法制度を整えるような仕事がしたいと思っています。

新興国では資格や看板より、現地に根付いた知識、経験、ネットワーク、何より泥臭さとガッツが大切だと思っています。私の仕事場は新興メコン地域。「新興メコンの法律家」を目指します。

 


 

 

藪本 雄登 (やぶもと ゆうと) 

出身: 和歌山県

学歴: 中央大学法学部卒業

職業・業種:JBL Mekong 代表

座右の銘:知行合一

趣味: 野球、ゴルフ

カンボジア歴: 2011年より

ウェブサイト: http://www.jblcambodia.com

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