【プノンペン】カンボジア王国国土管理都市計画建設省リーガルアドバイザー、司法書士 金武 絵美子 (かねたけ えみこ)

関係する日本人

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商社から司法書士に

大学卒業後、総合商社に入社した。やりがいがあり楽しい職場であった。社会人としての基礎を学び、今でも同僚や先輩らとの親しい付き合いが続くほど良い職場であった。

退職後、法律事務所で勤務することとなった。様々なケースを取り扱っているうちに、だんだん法律に興味を持つようになった。司法書士資格取得のための勉強を始め、2001年に司法書士試験に合格した。その後、不動産取引、会社設立、簡易裁判所での訴訟代理の他、外国企業が日本進出する際の手続きや遺産相続人が海外在住、もしくは外国人であるなどの海外に関わる案件が増えていった。

2007年、ベトナムに訪れた際に、ベトナム司法省で行われているJICAの法整備支援プロジェクトの長期専門家と出会い、ベトナムにおける不動産登記法起草支援へのサポートを依頼された。そのため2008年に2回ベトナムを訪問し、ベトナム司法省他に向けたワークショップ等を行った。その縁もあり、2009年にはJICAからの依頼で短期専門家としてウズベキスタンへ派遣され、同国の登記制度の調査を行った。

 

カンボジア司法省への派遣、任期の終わり
国土管理都市計画建設省リーガルアドバイザーに就任

(こちらの記事は書籍版でご紹介しております)

 

カンボジア人の成長、そして自分たちのやっていくこと

ポルポト時代にそれまで存在していた全ての法令が廃止されてしまったこの国では、今まさに新しい法制度を構築しているところです。一法律家としてそれを手助けできることは光栄なことであると同時に、責任の重さを日々感じています。私に出来ることは限られていますが、上記記載の法令等の適切な運用をカンボジア人だけで行っていけるよう、マニュアル作成や登記官のトレーニングなどを行っていきたいと思っています。

本当に幸運なことに、2010年4月から4年間、共に法令を起草してきたカンボジア人は、みんな仕事熱心で向学心が旺盛、そしてフェアで優しく、前向きな活力に満ちている人々でした。カンボジア人は「できない」のではなく、不幸な歴史により教えられる人がいなくなってしまったために「できるようになる教育を受けてこられなかった」だけであって、我々日本人が持っている知識経験をシェアすれば、自ら学んで成長します。既存の慣習等を大切にしつつも、外国人からの教えを素直に受け入れる。こういった柔軟性の高さが、今後のカンボジアの発展に繋がると感じています。

 


 

 

金武 絵美子 (かねたけ えみこ) 

年齢: –

出身: 東京都

学歴: –

職業・業種: 司法書士、カンボジア王国国土管理都市計画建設省リーガルアドバイザー

座右の銘:笑う門には福来る

趣味: スポーツ

カンボジア歴: 2010年4月より在住

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