様々な経験を積み、原点に
親の影響もあり4歳からゴルフを始めた。それから20歳まではツアープロを目指して頑張っていた。子供の頃はスーパーカーが人気があり、その影響でレーサーにもなりたかった。しかし、それらを職業と考えるにはまだまだ難しい時代であった。
15歳からはイギリスに語学留学を兼ね勉強していた。20歳で日本帰国。それからはいろいろな仕事を転々としてきた。海外での経験を活かし、フランス料理、イタリアン料理のシェフとして25歳まで働き、自分の店を持つことにした。
和食と洋食をミックスした創作料理レストランをシェフ兼経営者としてオープン。百坪を超す大きな店舗は、オープン当初に想定していた以上にキャパが大きく、運営は難しかった。また、重要文化財に指定されている建築物であり、店の造りも変わっていた。結局2年間で店を閉じることになった。
27歳、経営者からアルバイトになった。トラック運転手、ガソリンスタンド、ゴミチェックと回収、酒屋、営業、アパレル、そして総合格闘技など、ありとあらゆる仕事をやった。それまでに行っていたシェフなども含め、自分が求めている仕事とは何かが違うと感じていた。32歳までの5年間、少し遅めの自分探しであった。
シェフを辞め、アルバイトを始めた頃から、時間にも余裕ができ始めていた。友人、知人との付き合いもあり、再びコースに出ることも多くなっていた。ゴルフ自体、20歳までやっていたこともあり、基礎は出来ていた。33歳でアメリカのプロテスト(ティーチングプロ)を受け、ライセンスを取得、再びゴルフの道で頑張っていきたいと思いだしていた。
ライセンス取得後、ゴルフスクールを友人と一緒に始めた。レッスンをメインとしたスクール、新宿という立地から4年程で、フランチャイズを合わせて3店舗、会員数は2千人ほどとなっていた。またレッスン以外にも、ゴルフ関係のイベントやツアー、会員向けグッズ販売などを行い、スクールだけでなくゴルフ事業となっていた。
カンボジア視察。そして移住しゴルフショップ兼レッスンスクールを
オリンピックカンボジア強化指定選手チャン・リナの育成
(こちらの記事は書籍版でご紹介しております)
今後のカンボジアと自分の挑戦
将来的には、プロの育成、オリンピック選手の育成など、一生ゴルフに携わる人生を送る予定です。カンボジアゴルフ協会内に日本のノウハウを持ち込み、きちんとゴルフがスポーツとして成り立つ組織を作りたいと思っています。
ここに来て、良かったと思うことは、普通に行動しているだけでいろんなことが勉強になることです。人を頼っても何も変わらないから自分が動かなきゃいけない。カンボジアに来て、日本と言う国がどんなに楽で、素晴らしい国か分かります。でも戻りたいとは思いません。
あと、カンボジアで起業したい人に参考になればですが、ここで成功するには日本以上に頑張らなきゃいけないという事です。急に飛び込んできて起業する人もいますが、事前にこの国、そして国民性などをきちんと知って、万全の準備をしてから起業したほうが良いですよ。
佐藤 弘貴 (さとう ひろたか)
出身: 宮城県
学歴: イギリスブライトンカレッジ
職業・業種:ゴルフステーション新宿社長
座右の銘: –
趣味: 車、バイク
カンボジア歴:2011年初訪問、2012年より在住