【プノンペン】伝統医療コーディネーター 高田 忠典(たかだ ただのり)

関係する日本人

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日本から世界に

長崎県で生まれた。ずっと自分は地元で生きていくんだろうと思っていた。だからこそ、一度東京を知りたかった。そんな気持ちで東京に出ることにした。せっかくなら地元では取れない資格を取る。そう思って国家資格であった柔道整復師の専門学校に通った。俗にいう接骨師の資格である。みっちり6年間と言う時間をかけ、骨接ぎ、鍼師、灸師の資格を取得した。

在学中三年目には、仲間たちと一緒にリフレクソロジーのサロン兼教室の経営を始めた。当時、リフレクソロジーという言葉の認知度は低い時代であったが、サロンはだんだんと忙しくなっていった。新しい人材を育成するために教室を開校し、自分自身、そのうち地元に帰ろうと思っていた。ただ、それまでに一度は海外に出ようと計画していた。まだ25歳だった。

カナダのワーキングホリデービザを取得した。しかし、カナダには直接向かわずに、バックパッカーとして様々な国を放浪しながらゆっくりとカナダに到着した。滞在1ヵ月が経過する頃、東京のサロンから戻ってきてくれと連絡があった。日本ではリフレクソロジーブームが始まりかけていた。やっていたサロンはいつの間にか忙しくなり、結局、帰国することにした。

サロンの体制が整った頃、再び海外に出ることにした。カナダからアメリカへと移動し、ニューヨークで流しのマッサージ師として働いた。その後、日本できちんと鍼灸を学ぶことにした。技術のある名人の元で鍼灸の弟子をやりながら、雇われ院長として働いた。2001年9月11日、アメリカでは同時多発テロが発生。アメリカにもう一度戻ろうと考えていたが、ビザ問題もあり戻ることは難しくなっていった。

 

ブータンでの仕事、そしてカンボジアに
伝統医療普及事業
クメール伝統医療とは

 (こちらの記事は書籍版でご紹介しております)

 

 

今後のカンボジアと自分の挑戦

いいなと思うのが、仕事でも勉強でも、「ま、いっか」と言うカンボジア特有の選択肢です。こうしなきゃいけないって言うのが無くて、答えも一つでないし、答えが無くてもいいところです。

今後自分がライフワークとして力を入れていきたいのが、日本とアジア各国との平和構築事業です。自分の持つスキルで国際協力や平和構築に携わり、日本の業界に還元したい。

医療に関して言うと、日本は基礎医学が中心で、アメリカなどの最先端医療にしか注目をしておらず、東洋医学や古い医療、科学で解明できない事には興味を持っていません。でもカンボジアで伝統医療を盛り上げることで、日本の業界にも刺激を与えられればと思います。

あと、日本や他国での漢方資源の枯渇です。カンボジアに日本の技術で機能的な薬草栽培を促進させ、生産地となる村の医療財政をサポートをする。そのために、薬草栽培の組合をつくり、村の薬草園と連動させて人々の収入を増やし、生活も安定させる。そのためにも日本を含む、海外の企業の方々にも紹介し、仲介が出来ればと思っています。

 


 

 

高田 忠典 (たかだ ただのり) 

出身: 長崎県

学歴: 日本伝統医療科学大学院大学

職業・業種: 伝統医療コーディネーター、治療師(鍼灸、柔道整復、リフレクソロジー)

趣味: スポーツジムに行くこと、映画鑑賞、マッサージ

カンボジア歴: 2009年4月より在住

ウェブサイト: www.facebook.com/CaTMO.cambodia / http://blog.canpan.info/acupuncture/

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