【プノンペン】ダイシン(日本食材輸入)営業担当 竹田 毬(たけだ まり)

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ブラック企業で学んだ日本時代 

高校時代からずっと、様々な飲食業でアルバイトをやってきた。高校卒業後は資格取得のための専門学校と通信短大に通いながら、空いている時間はずっとアルバイトをする生活であった。

19歳、四大卒の求人に混ざり就職活動をした。そして内定を受けた。実は履歴書でばれてはいたが、面白いやつだという理由でインターンシップ枠での採用となった。スーツを着て働く仕事は初めてであった。

立ち上げ3年目のベンチャー企業、ヘッドハンティングを主とした求人会社であり、気合で仕事をするような熱い会社であった。 ある程度の年収を約束する人材ヘッドハンティングと、年収が下がってでもやりがいを求めて転職したい人に職場を紹介するスキル、フィーリングマッチング、そういった企業と人材のマッチングサービスである。自ら企業に営業に行き、交渉し、契約を結ぶ、そしてそれに見合った人材を、会社の準備したリストから見つけ出し交渉、調整する。同時に人材自体を見つけだし、登録するように交渉する。言葉でいうのは簡単であるが、実際は大変な仕事であった。

インターンシップ枠での採用であり、交通費のみの支給で、固定給は無しのフルコミッション制。募集では8時間勤務と言われていたが、朝7時に出勤してから終電がなくなるまで働く日々であった。飲食業以外で働くのが初めてであった事もあり、自分の仕事の効率が悪いせいだと思っていた。出来る限り頑張ろうとすると、自然とそんな時間になり、授業がある日は、会社から直接通うような日々であった。

ブラック企業。自分の会社の話をすると、友人や家族からそう言われた。自分自身、会社に対してブラックと言う意識はなかった。せっかく雇ってもらった仕事であり、そこには感謝の意識もあった。

6ヵ月が経過し、退社した。仕事は好きだったが、歩合制のため収入はほとんどなく、ずっと自分の貯蓄を切り崩しながら仕事をやっていた。そろそろ自分の生活も考えねばならなくなっていた。実際仕事は大変ではあったが、様々な経験と仕事のやり方が学べたことは、自分にとってとても良い経験となった。

 

 

カンボジアのスタツアに参加
日本食材店への就職。そこから見えるプノンペンの日本食レストラン

(こちらの記事は書籍版でご紹介しております)

 

 

カンボジアと日本、そして海外で働く上で思う事

日本人は未来を楽しむ生き方、カンボジア人は今を楽しむ生き方をしている気がします。そしてカンボジア人はどこか自信を持っている。それは裏付けや根拠がない自信ですが、日本の学生は、自分に自信がない人も多いです。そう言った人たちにもカンボジア人のような自信を持ってもらいたいです。

海外に住むことは簡単です。でも実際そこで生きていくために生計を立てていくことは別問題です。あと考えなきゃいけないのが、そこでどういう風に生きていくのかです。

住んでいて思うことは、自分の発言に責任を持つことの重みと、海外に住んでいるからこそ求められる日本人らしさの大切さです。海外の日本人社会は、日本よりも厳しい日本の縮図でしかありません。

あと、日本では様々なことを国が準備してくれており、何もしなくても普通に生活できますが、それ自体が凄いことだと気づかされます。国がきちんとしたシステムを作り、人々や機関がそれを守っている。社会保障を含め、何かあっても国が助けてくれるから、生きていくことは難しくもない。

でも、この国ではそんなのがなくても、それが当たり前として人々が生活している。本当は、日本のように恵まれた国に生まれたことを感謝しなきゃいけないことだけど、それに気づかず、不満だけを言っている人々がいる。

裕福な国で、物に満たされて、どこに行くのも自由。でも忙しいとか、お金がないとか、いろんな理由をつけてやろうとしない。

自分に夢がある人は、夢を先延ばしにしようとしないですぐにやるようにしたほうがいいですよ。

ここに住んで良かったと思うことは、想いの合う人と一緒に仕事できる機会が得られたことです。そして同年代のカンボジア人の友人ができたことですね。私自身、友人から影響を受けることも多く、その意欲が自分の仕事のモチベーションになっています。

まずは、自分が選んだこの場所で頑張って、自分のように海外に飛び出そうとする人の見本になれればいいなと思っています。

 

 


 

 

竹田 毬 (たけだ まり) 

出身: 東京都下町

学歴: 産能短期大学通信教育課程

職業・業種: ダイシン (日本食材輸入) 営業担当

座右の銘: Success is like reaching an important birthday and finding you’re exactly the same.

趣味: 読書、ネットサーフィン

カンボジア歴: 2013年2月初訪問、同年4月より在住

ウェブサイト: https://www.facebook.com/mari.takeda91

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