下積み時代
19歳から東京にあるフランス料理の老舗レストランで働くことになった。最初は鍋洗いから始まり、パセリやオニオンなどの皮むき、そしてみじん切りなどで包丁の使い方を学んだ。鍋が綺麗に洗えて扱えるようになると、次はバカラやリモージュのお皿という感じに順にステップアップをしていき、お客様に提供する料理に繋がる全ての物を丁寧に扱うという精神を磨いていった。そして週に一度回ってくる、スタッフのまかない作りを含め、全てが自分の今の料理の基礎となった。
仕事をしていたレストランは老舗有名店という事もあり、フレンチシェフを目指す若者が多く訪れていた。料理の世界は上下関係がすごく厳しい世界であった。そのレストランの総料理長が新しく自分の店を出すことになり、自分にも声がかかり一緒に新しい店で働くことになった。そこでも様々なことを学び、その後、軽井沢など別のフランス料理店に勤務した後、渡仏した。
海外へ飛び出す。日本と海外とでの異なったワークスタイル
ラ・レジデンスオープン。カンボジアビジネスの難しさ
(こちらの記事は書籍版でご紹介しております)
カンボジアと言う国、そして感謝
カンボジアと日本との大きな違いは、自分で全てをやっていかなければならないという点です。日本はある程度システムが出来上がっていてゼロからではない。カンボジアはその分大変だけどやり甲斐があって楽しいですね。
精神的な面で言うと、カンボジアでは伸び伸びと生きられるような気がします。そして、カンボジアの人たちは生きる強さ、自信を持っている人が多いと感じます。
自分自身、カンボジアに住んでいて、ここまで頑張ってこられたのは在住日本人の方々からの助けがあったからだと思っています。右も左も分からない自分たちを、移住した当初から見守っていただき本当に感謝しています。これからも成長を続けるカンボジアで、いろんなことを楽しみながら挑戦していきたいと思います。
加茂 健 (かも たけし)
出身: 広島県
職業・業種: フレンチ・レストラン「ラ・レジデンス」料理長
座右の銘: ナチュラル
趣味: スノーボード、ツーリング
カンボジア歴: 2007年より在住