こんにちは!インターン生の塩野です。
カンボジアに来て早4日。市場に売っているタイパンツの鮮やかな色、形の豊富さに魅せられ、カンボジアのファッションに興味が出てきました。
そんな今回のテーマはこちら。
「カンボジアのクロマー事情を調査」
クロマー?突然何を言い出すのかと驚きますね
さっそくご紹介していきたいと思います。
✔クロマーとは
カンボジアの伝統的なスカーフ
か、かわいい…
柄や種類が豊富でどれにするか迷ってしまいそうですが、それもまた買い物の醍醐味。
代表的な柄はご覧の通りギンガムチェックです。
生地もしっかりとしており簡単に破れず、吸収性にも優れるクロマー。
地元カンボジア人の生活にしっかりと根付いています。例えば…
・スカート
・エコバック
・ネクタイ
・帽子
・ショール
・ベルト
・雑巾
・ハンモック etc…
ガイドさん 「用途は無限」
なるほど、使い方次第で何にでも変化するようです。
ここ最近ではカンボジアのお土産として大人気。
オールドマーケットにて$3〜というお手頃価格も人気の秘訣です。
ただし、オールドマーケットにて安価に販売されているものは、タイやベトナムからの輸入品がほとんど。
品質にこだわりたいのであれば、クメール製作所をオススメします。こちらのお店はオールドマーケットから歩いて5分程度のところにある、工場と販売店が一体となったお店。
店内の商品は全て手作りです。
伝統的な織り方を世襲した村の方たちが、毎朝7時にこちらに出社して丁寧に一枚一枚織っていきます。
実際にクロマーを織る様子。
一階では、誰でも工場内を見学することができます。
こちらのささくれ立っているものが見えるでしょうか?
こちらはバナナの葉っぱを乾燥させ細かく切ったものです。これを柄を付けたい部分に巻き付けていき、違う色で織るのだそう。
バナナの葉っぱは1つ1㎝にも満たない大きさで、その細かい作業や工程にに驚きを隠せませんでした。
ちなみにクロマーの色合いは蝶々の柄、色合いを参考にしています。
初めてクロマーを織る際には、自分の好きな蝶を選んで色合いを勉強、そして参考にするそうです。
この伝統的なクロマー、実際どれくらいカンボジア人に根付いてるのか?
ということで、町中を調査。
村で見つけた使い方をご紹介していきます。
1人目の方はこちら。
頭に巻いて帽子がわりに使っている村のおばあちゃんです。
落ち着いた色合いのクロマーがとてもシックに決まっています。
何も分からない私に優しく巻き方を教えてくれました。
実際の巻き方がこちら↓
1.首の後ろにクロマーを持ってくる
2.自分の好きなようにアレンジする
簡単すぎるのが難点といったところでしょうか。
私がもう少し器用だったら、リボンのように頭の上で巻いていたのですが、上の写真の通りです
2人目のかたはこちら
何かポージングしてくれますか?という無茶振りにも応えてくれる気さくな村のお兄さん
バッチリ決めてくれました。
白黒のチェックと黒のサンダルがマッチしていておしゃれです。
ところで先ほどから気になる上半身に何も纏っていないおじいさん。左奥の方ですね。
もしや…これは……
やはり。穿いていました
村のクロマー普及率が半端でありません。
最後にクロマー身につけた人たちで記念撮影
(クロマーの下にはきちんと下着を穿いているとのこと。謎の安心感…)
村に来て、言葉は通じなくとも笑い合うことができるのだと実感。
言葉の壁を超えたコミュニケーションをクロマーが築いてくれます。どこまでも万能です。
続いてはアンコールワット遺跡にいらっしゃった尼さん。
伝統衣装として肩から羽織っています。
伝統衣装はシルクで作られたものが多いとのこと。値段もまったく違います。
こちらがシルクで作られたクロマー達。
お値段なんと100ドル~。
しかしその分肌触りがまったく違います。ご覧のとおりギンガムチェックだけでない柄の豊富さ、この光沢感はシルクでしか表現できないのだそうです。
このようなシルクのものは結婚式やお盆などのお祝い事、家族で集まる行事の時に着ます。
最近では、カンボジアのホテルマンや受付嬢のかたもカンボジアの伝統を観光客に伝えるため、尼さんと同じように肩からかけている人も多いそうです。
実際に私も1日クロマーを使用してみました。
カンボジアの暑い気候の中で、クロマーは大活躍でした。汗をふくのはもちろん、陽射しが強いところでは、頭から被り帽子がわりに使えます。
私が実際に使って感じたいちばんのメリットは、荷物が少なくなること。
帽子、タオル、エコバッグ、日焼け防止のスカーフなどをそれぞれ用意する必要がありません。段差や急な階段も多い神秘的な遺跡巡りのあいだ、軽くて持ち運びやすいクロマーは手放せませんでした!
ただし、若い人たちはクロマーを使わなくなってきているとのこと。
たしかに、車内から街中で見かけるのはご年配の方ばかりでした。頭に巻いて帽子がわりにしている方が多い印象です。新しいクロマーのオシャレを若者向けに発信するなど、伝統は絶対に残していく努力が必要だと感じました。
カンボジアを訪れた際にはクロマーを手に取り、ぜひ自分だけのお気に入りを見つけてみてください!