カンボジアの面白い看板たち

インターンシップ

こんにちは!インターンシップ生の植村です。
今回カンボジアに来て、自転車を借りてサイクリングしたのですが、とても気持ちよかったです。
サイクリングして街並みを眺めていたら、個人的には結構看板が目につきました。
カンボジアには、日本にはない、面白くてインパクトのある看板がたくさんあります。
というわけで、カンボジアの面白い”看板”を持つお店たちを紹介したいと思います!

 

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  • DORAEMON SL

ドラ◯もんの看板を発見!

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これは、完全にドラ◯もんのグッズショップかと思いきや…

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ドラ◯もんの商品が一切無い…!
期待を裏切られた感がハンパないです(笑)
タイや中国から輸入したリュックや帽子を売っているお店のようです。

店主になぜドラ◯もんの看板なのかを聞くと、
「ドラ◯もんは若い子たちに人気で、覚えてもらいやすいから」だそうです。
いいですね、このゆるさ(笑)
確かに一度見たら忘れられないです。

この看板は全て店主がデザインして、印刷もしたそうです。
店主はなんと大学3年生の学生さん。
大学の友人10人ほどに見てもらって、配置など修正を重ねたこだわりの看板なんです。
2〜3ヶ月前にオープンしたというこのお店は、ドラ◯もんの看板のおかげもあってか、売上は着実に伸びているそうです。今の売上ではまだ難しいそうですが、今後さらに売上が良くなれば、ドラ◯もんのグッズを販売したいとおっしゃっていました。

 

店の隅っこまで探せばドラ◯もんの靴下が売っていました!
(これはホンモノのドラ◯もん…?)

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ちなみに、看板の最後にある(SL)もお店の名前の一部だそうで、”Store Love”の略だそうです(笑)

 

  • Branet rechana model

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12人の美女が眩しいですね!
さらに、10人の美女が並んだ看板が3枚ほど店先にあったので、計42人の美女がお出迎えしてくれます。
こちらはオーダーメイドのドレス店です。店主の奥さんがデザインし、布生地を縫ってドレスを作っています。
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奥さんは、プノンペンのデザイン学校で2年ほど学び、店主と共に自分のお店を開かれました。
この看板の美女たちは、プノンペンのデザイン学校にあったドレスのカタログの中から選んだそうです。つまり、気に入ったモデルの画像をそのカタログの中から入手し、そのまま看板に並べたそうです。
奥さん自身が作れる、作りたいと思うドレスを着た美女が厳選されています。
42人ものモデルが店先の看板に並んでいるのは、看板をカタログ代わりに、お客様が作りたいドレスを選ぶためなんです!

看板のデザインは自分で考え、印刷は町の印刷会社に頼んだようです。
カンボジアの看板事情としては、お店の店主が看板のデザインを考えて、印刷会社にデザイン原案を渡して、制作してもらうというのが多いようです。

 

 

そこで、町の印刷会社を取材しに行きました。

  • House sun computer art

看板は主に4つの素材から作られているそうです。

・トタンという亜鉛めっき鋼板に、コートというカバーを貼っているもの
(コートに印刷がされています)
・木造のもの(専用の機械で文字や絵を掘ります)
・スティッカーミラーと呼ばれる、プラスチックよりしなやかな素材のもの
・紙類

色はうるしが使われています。

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大体1ヶ月に100以下ぐらいの数の看板を作っているようです。
デザインの原案さえ渡せば、その通りにどんな凝った看板でも作ってくれます!
カンボジアでお店を開きたい人は、ぜひこちらの印刷会社で素敵な看板を作ってもらいましょう。

 

  • LAKE CROCODILE

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ワニの迫力満点の看板ですね!ワニ革のカバン屋さんだと一目でわかります。

こちらは、ワニやタコの革でできたカバンやベルトなどを販売しているお店です。
カンボジアのワニは有名だそうですが、革の加工技術があまり発達していないため、
タイやベトナムにワニ革を輸出して、加工されたものを逆輸入して売っているそうです。

このインパクトのある看板は、店主が全てデザインしています。
たくさんのカバンの写真は、実際ここで売られているものをカメラで撮影して並べたそうです。
ワニの写真は、店主が実際に撮りに行ったわけではなく、
ネットで画像検索して出てきたワニの写真を引き伸ばしたそうです(笑)

 

他のお店でも聞いたのですが、ネットでとってきた画像を引き伸ばして、そのまま看板にしちゃうってことがカンボジアでは多いみたいです。

例えば、眼鏡やサングラスの専門店では、ブラッド・ピットがサングラスをかけている画像をネットで検索して、そのまま看板にしちゃったり(笑)

肖像権とか著作権を気にしない、てきとーでゆるいのがカンボジアの看板スタイルですね。

 

●アプロチョチュ
六人いるかと思いきや、一人六役なんです!(笑)

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このお店は、日本・中国・韓国の男性用の古着を輸入して販売しているお店です。
プノンペンに本店があり、10店舗展開するチェーン店です。
この看板のモデルさん、実は本社のオーナーさんの義理の息子さんだそうです(笑)

このモデルさんは、一人で様々な衣装を着て、何枚も写真を撮って看板を作ったそうです。
チェーン店の10店舗は、すべて同じ看板を使っているそうですが、
このお店は比較的小さな店舗なので、六人分の幅での看板を使用しているそうです。
もっと大きな店舗では、伸ばして10人分写っている看板を使用したり、その店舗に合うよう看板の幅を調整しているそうです。
プノンペンの本店では、一体何人分のモデルさんが写っている看板なのか、見に行ってみたいですね(笑)

 

  • Nippon paint

カンボジアにお相撲さんの看板が…!?

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こちらは、住居の壁を塗るペンキや家電を売っているお店です。
プノンペンに本社があるチェーン店で、日本の企業とコラボして、日本製のペンキをカンボジアで売っています。この看板は日本の企業がデザイン・製作して、カンボジアに持ってきているようです。
なぜ相撲が?と思いましたが、実は「modern laundry」というチェーン店の洗濯屋さんの看板にも、相撲が使われているんです!

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お相撲さんがアイロンを持っていますよね?アイロンと洗濯機をカンボジアに初めて持ってきたのが、日本だそうです。そして、この看板はカンボジアで知名度があって、日本製の製品=相撲のデザインというイメージが定着したようです。

相撲は日本の国技ですし、日本を表すのに覚えやすいアイコンとしてお相撲さんが選ばれたんですね!

 

 

★カンボジアの看板税について

カンボジアでは、お店に看板を立てていると税金がとられるんです!
2メートル平方以上の大きさの看板だと税金がとられます。
通常1年に1度、徴税の役人がやってきて、看板の大きさによって税の価格を決めます。
しかし、色々な店舗に聞き込み調査をしていると、大きな看板を立てていても税金を取られないというお店もありました。
収益がそこまで高くない店舗や、家族を養うために経営しているようなお店は、看板税は重荷になるので無税だそうです。
また、一度税を取られたら半永久的に税を払わなくていいというお店もありました。
徴税の役人とつながりがあったり、賄賂を渡したりして、なんとか看板税から逃れているお店もあるんだとか(笑)

また、アンコールビールやコカ・コーラなどの飲料会社の看板を立てているお店が多くあります。というのも、その看板を立てれば、看板製作費や看板税を全てアンコールビールなどの飲料会社が請け負ってくれるんからなんです。もちろん、お店にビールなどその会社の製品を置かなくてはなりませんが、看板製作費や税金が浮くのでお店はとても助かるんです。

 

★オールドマーケット周辺のオシャレな看板たち

これまでカンボジアのローカルな看板を紹介してきましたが、
オールドマーケットやパブストリートなどの観光地周辺では、とってもオシャレな看板が多いんです。

こちらは「MENAKA」という、ドイツ人が経営するカフェ&バーの看板です。

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ケーキ屋さんの看板がカラフルでとってもかわいい!

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標識に似せた看板のデザインがかっこいい!

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★日本では見ないカンボジアの珍しい標識

「Ⅰ」の標識は、奇数の日(1、3、5…日)なら、こちらの車線に長い時間車を置いてはいけませんという意味です。

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反対の車線には、「Ⅱ」という標識があります。こうやって、放置車両による交通渋滞を防いでいるのですね。

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トゥクトゥクでの移動が多い、カンボジアらしい看板です。

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象注意の標識も、カンボジアならでは!

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遺跡バイヨン付近では、象が見られますよ~!

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いかがでしたか?

普段あまり意識することのない看板ですが、カンボジアには面白い看板がたくさんあるので、ちょっとだけ目を向けて街を歩いてみてください!ただし、よそ見は危ないので、くれぐれもご注意下さい(笑)

 

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