【インターンシップブログ】カンボジア伝統織物から 自分だけのオシャレを見つけよう!

【カンボジア伝統織物から 自分だけのオシャレを見つけよう!】

 

チュムリアップスオ!(こんにちわ!)
くろまるインターン生のなつみです。

今回初めてカンボジアを訪れました。
初日から、“初カンボジアマーケット”を満喫していると、とても魅かれる商品を発見!!!

それは、、、クメール織物です。

織物はなんとなく検討つくけど、『クメール織物』って何?って話ですよね。

クメール織物とは…
簡潔に言うと、カンボジアの伝統的なシルクの織物です。

これはカンボジアのあらゆる市場で、スカート、ネクタイ、スカーフ、クッションカバーetc として売られています。
しかし、これらのほとんどはシルク100%を使用していません。

※市場にはシルクの商品がずらりと並んでいます

シルク100%ですべて手作業で作られている店はないかと市場で取材をしていると、、、
ひとつの織物工場の名前が挙がりました!!

それは、IKTT(Innovation of Khmer Traditional Textiles organization/クメール伝統織物)です。

※ IKTTは1996年、プノンペン郊外に設立されたカンボジアのNGOであり、

2000年にシェムリアップに拠点を移しました。

 

森本喜久男氏は、

『カンボジアの絣の布は、自然への崇拝や感謝を、カンボジア人の精神世界を現したものとしたとても美しく、芸術的な布。そんな内戦の中で、途絶えかけようとしていた「クメール絣」を復興させたい。また、それを復興させることによってカンボジア人の「誇り」を取り戻してほしい。』

という思いからIKTTを設立させました。

 

また、IKTTのもう一つの拠点である『伝統の森』は、

「良い布を作る上で良い糸が必要である事は勿論だがそれだけでは世界一の布はできない。『心を込める』ことが大切。それには、作り手の心が幸せでないといけない。『作り手が幸せに暮らせる環境を作ることが今の私の仕事でもある。」という森本氏の言葉から、職人が暮らし仕事ができる、そして素材となる全てを育てる自然環境を持続可能にするため立ち上げられました。

 

このような森本氏の信念のもと、IKTTは

・心のこもった良い布を作る

・職人皆が幸せに暮らせる環境を作る

・伝統は守るものではなく、作り上げていくもの

という指針も掲げています。

 

初めは従業員6~7人の小人数から始まり、

今では職人さんの総数が130名の方が働いていらっしゃいます。

 

早速、IKTTを訪問してみると、田中あずみさんという1人の日本人の女性が働いていました。
大学の卒業旅行で初めてカンボジアを訪れて以来カンボジアに魅力を感じ、何度も訪れ、
日本で行われたIKTTイベントをきっかけに1年半前からここで働いています。

取材をしていると、クメール織物の歴史や出来上がるまでの行程を深く知り、
IKTTの商品を自信をもって紹介している姿勢、スタッフさん一人一人を大切にされていることから、
その全てにおいて愛情をもって働いていらっしゃいます。

 

※自分に合ったスカーフをあずみさんに選んでもらおう!

ここからは、あずみさんから説明して頂いた
IKTTでのクメール織物ができるまでの行程を簡潔に紹介していきます!!

ここで、まず注目すべき点は、

・ここで働く人のほとんどが高いレベルの技術を持った職人さんである事

・クメール織物を作るためのマニュアルが一切なく口伝えである事

・クメール伝統織物は全て自然のものを使用し、全て手作業で行われている

・カンボジアの蚕の吐く生糸は白ではなくゴールドである事

これだけの情報だけでもとても興味深いですよね!

 

写真はIKTTが出来た当初から19年勤められているンガエットさん。
普段はIKTTの職人さん全体の仕事をみる役を担っている、IKTT1番の職人さんです。

※いつかもう一度日本にいきたいとおっしゃっていました

 

それでは本題のクメール織物が出来るまでの行程です。

①まず、繭を1回に20~30個ほど釜で茹でにし、生糸を引き出します。

その後、生糸についたゴミや節を取る作業を行い生糸を綺麗にしていきます。

※手の感覚のみでここまで緻密な作業を行うなんてすごい、、、

 

②次は、先程の生糸をバナナの幹を燃やした灰を使った灰汁で「精錬」をし、生糸の表面についたタンパク質を取り除くと、シルクの糸が生成り色になり、とても柔らかい質感になります。

※写真は天日干しの様子です

 

③天日干しを終えると染色をしていきますが、ここでも職人さんの技術の腕が光ります。

括り(結び)で使用する紐は、伝統的に用いられてきたバナナの茎の表皮を乾かしたものです。それは、高温や耐久性に優れているためIKTTでは現在でもこの方法を用いています。

染めない部分をこの紐を使用し括ることで、染め分けをし、括る、染めるを繰り返して柄を作っていきます。この作業はとても複雑で、技術はもちろん、美的感性の必要な仕事です。

※写真の下の方にある草のようなものがバナナの皮です

何より、括りの作業を行う職人さんは

頭の中で出来上がる作品のイメージが出来ていることに驚きです!

 

④そして、自然染料で糸に色を染めていきます。
主に、原料はインディアンアーモンドの葉(黒)、ラックカイガラムシの巣(赤・紫)、ココナッツの皮(茶) etc

※写真はラックカイガラムシの染色の様子です。

 

⑤次はいよいよ、織の作業を紹介します。織り方には『ひら織』と『あや織』の2通りがあります。
ひら織は、出来上がりが表裏同じ仕上がりになります。IKTTでは主に単色の布やチェックの柄を作っています。

※手際よく織の作業を行うチューヤさん

 

一方で、あや織は出来上がりが表は緯糸が多く見られ、裏は経糸が多く見られる仕上がりになります。
こちらは、IKTTでは主に複雑な柄のあるデザインができあがります。
表は緯糸が多く見られることから黄色の糸が見られ、裏は経糸が多く見られることから赤色の糸が多く見られます。

※左があや織の表(=緯糸)・右が裏(=経糸)

このように、クメール絣が出来上がるまでには約1年半以上もの歳月をかけて、
職人さんたちは一つ一つの作品に手間と愛情をもって作り上げているので、
誰とも被らない自分だけの商品に出会えること間違いありません!!!

 

実際、IKTTでは職人さんのそれらの行程を見学することができるほか、
作られた作品を2階で販売しています。IKTTで作られているクメール織物はIKTT でしか手に入りません。


 


 

シルクの織物はカンボジアのみならず、多くの国の人々に
『自分を表現するファッションの1つ』として観光客に注目されています。

 

創立者である、森本喜久男さんをもっと知りたい方!

IKTTで働く素敵な女性、田中あずみさんに会いたい方!

素晴らしいクメール織物を作っている、職人さんに会いたい方!

ぜひ、カンボジアを訪れた際にはクメール織物に注目し、IKTT に立ち寄ってみてください!!

 

・市内のショップ兼工房 IKTTシェムリアップ

【Access】No.456, Viheachen Village, Svaydongkum Commune,  Siem Reap Angkor, CAMBODIA

【TEL】[office ]+ 855 -63-964-437

【URL】http://www.iktt.org/

・市内から約30キロ離れたショップ兼工房 IKTT Village「伝統の森」

【Access】Chob Saom Village, Peak Snaeng, Angkor Tom District, Siem Reap, CAMBODIA

「Project for Wisdom from the Forest(PWF)/伝統の森」

※IKTTは拠点が2カ所あります。

 

【最後に…インターン生なつみのカンボジアで気づいたこと】

今回、IKTT及びカンボジアの伝統織物についてたくさんの方に取材をさせて頂いて、カンボジアの人々に共通して言えることは、、、何事にも愛をもって生活しているという事です。
自国の歴史や伝統を後世に残そうとしていて、IKTT1番の職人さんも「今一番楽しいことは?」という質問に、「仕事をし(伝統織物を作り)、多くの人にクメール織物を知ってもらい、手に取ってもらう事だ」とおっしゃっていました。

このインターンシップを通して、カンボジアの人々からたくさんの事を学び、カンボジアという国にとても魅力を感じました。