水に浮かぶアンコールワットを調査!

インターンシップ

 

こんにちは!くろまるインターンシップ生の石井です。

私は約三日間のインターンシッププログラムを終え、今回ついにアンコールワットの遺跡調査に向かいました。アンコールワットというと壮大で神秘的な建物も魅力ですが、水に映るもうひとつのアンコールワットにとても惹かれるものを感じます。

DSC02234

見どころの一つにもなっている水面に映るアンコールワット。私は遺跡と共に生きるこの水に興味をもち、今回水を巡るアンコールワットについて調査をしてみました。

 

二つの聖水

こちらは先ほど紹介しました、アンコールワット手前にある池です。実はこの池、左右対称に二つ並んであります。

DSC02244

DSC02247

二つの聖水は自然にできていったものではありません。アンコールワット建設時に、水面に映ることを目的として作られました。現在でも当時と同じ楽しみ方を共有していることに不思議な感じがします。

 

また、サンライズアンコールワットはとてもオススメです!

DSC01658

季節や天候によって変化し、いつ訪れても違う姿のアンコールワットを見ることが出来ます。アンコールワットの後ろに朝日が登る瞬間は他では見ることが出来ません。

ガイドさんによると、朝日がアンコールワットの真ん中から昇るのは三月と九月頃らしいです。私は今回二月に訪れましたが、絶景でした!

DSC01624

FullSizeRender-4

DSC01704

大海に浮かぶアンコールワット

アンコールワットは建物全体を大きなお堀で囲まれています。お堀は東西に1500メートル、南北に1300メートルで、空から見るとアンコールワットが水に浮かんでいるように見えるのです。

DSC01714

そもそもアンコールワットは当時の王様や宗教に深い関わりをもつ遺跡で、神のために作られたといわれています。

DSC02137

(ヴィシュヌ神)

巨大なお堀に囲まれた、水の中にあるアンコールワットはまさに「大海に浮かぶ神殿」。気球に乗り空からアンコールワットと街全体を見ることもおすすめします!遺跡はとても大きいので全体を見る機会はほとんどありません。人間の視点ではなく、神の視点に近づいて見ることは違った楽しみを感じられると思います。

DSC02260

DSC02268

(気球から見たアンコールワット)

乳海攪拌

アンコールワットと水の関わりは建物の外だけではありません。第一回廊の東面南側には「乳海攪拌」と呼ばれる壁画が見えます。

DSC02122

これはアンコールワットの神、ヴィシュヌ神と阿修羅(悪魔のような存在)の戦いが描かれています。壁画の絵が三層に分かれているのが見えますか?一番下の絵に注目してください!

DSC02123

これは海の世界を表しています。

戦いによって1000年もの間、海がかき回されたために色が変わり、乳海となったといわれています。

「乳海」→変化した色の海 「攪拌」→神と悪魔の戦いによってかき回された ということです。

四つの沐浴場

アンコールワット中心部の十字回廊には、四つの聖なる沐浴場があります。こちらは王様だけでなく貯水施設として国民も利用していたといわれています。

DSC02213

DSC02220

また、沐浴場には外に繋がる小さな穴が開けられており、乾季と雨季の二つがあるカンボジアでは、遺跡内に貯まる雨水を排水させる目的があるそうです。

DSC02214

雨水が遺跡内に貯まったままの状態でいてしまうと、遺跡の石が雨水で溶けて流れてしまうそうです。

DSC02216

DSC02217

アンコールワットと水は意外にも深い関わりがあると思われます。

水を通して神と王、そして国民という三者の関係性が見えてきたのではないでしょうか。アンコールワットのように遺跡を巡るうえでは様々な歴史的知識を必要とします。ここで私がアンコールワットを見る際に押さえてほしいと思う簡単なポイントを3つ紹介します。

1、神のために作られた遺跡であること

→人間の視点ではなく神の視点を考えて見ていくことで全く違う遺跡が見えてきます。

近づいて見たり遠くから全体を見てみてください。

2、ヒンドゥー教と仏教の融合と離別が見られること

→元々二つの宗教は同じものと考えられていました。壁画や像のポーズや見た目の違いに注目です。

3、当時の人々の生活がユニークに表れている

→壁画がとても多いです。軍隊や家族など当時の人たちを描いた

動物と人間の関係性なども見ていくと面白いと思います。

面白いと感じることや疑問に思うこと、なんでもいいので気になったものは注目して見てください!きっとオリジナルの新しい発見があると思います。

DSC02238

タイトルとURLをコピーしました