こんにちは。
前回は近所で何やら作っていたお話でしたが・・・
答えはこちら!「プノン・クサイッ」です。
プノンは山、クサイッは砂のことなので、日本語にすると見たまま「砂山」です。
正月期間中、お寺などで見ることができるのですが、作っているのを見るのは初めて
だったので、非常にテンションが上がりました。
近くで見るとこんな感じ。
5つの砂山が作られており、その周りに昨日ブログでご紹介したバナナの
幹で作った飾りなどが置かれています。
この柵もバナナの幹を綺麗にくりぬき、装飾してあるんですよ。
バナナの葉を使ったアーチも素敵です。
カンボジアの民族は自然とともに生きているのだなぁと実感します。
5つの砂山、真ん中に大きなものが1つ、周りに小さな山が4つあり、アンコールワットの
5本の尖塔を思い起こさせます。
諸説あるようなのですが、こちらの砂山もアンコールワットの尖塔同様須弥山を表しているらしいです。
そして、夕方になると何やら大音量のお経が聞こえてきたので、またまた子供3号と
見にいってみると、近所のお寺のお坊さんがたくさん集まり、白い仏教用の服を着た
おじちゃんおばちゃんが一緒にお祈りしていました。
前回のヒントで使ったこちらの白い垂れ幕には「新年を迎えるための儀式と
砂山盛りの儀式」といったことが書いてあるので、お坊さんたちを呼んで
新年を迎えるための儀式をしているんですね。
砂山の前でもお祈り。
不思議な形の幟が風になびいてきれい。
子供たちは儀式には参加せず自由に遊んでました。
その後、お坊さんのお経が終ると一気に飲み会モードに突入。
威厳ある雰囲気は吹っ飛び、カンボジア歌謡曲が夜の23時半までガンガンに
鳴り響いたのでありました。
お正月も娯楽の一部で、皆でお酒飲んで盛り上がる日でもあるのでしょう。
そして、翌朝5時半からまた大音量のお経・・・。
しかし、このような感じに慣れつつある自分に驚かされます。
カンボジア正月中にご旅行される方は是非その辺のお寺も覗いてみると
砂山が見れるかもしれません。
やたらとテンション高めの日本人がうろうろとし、写真を撮りまくって(※一応撮影許可得てます)
いても、笑顔で迎えてくれるカンボジア人のやさしさを感じた砂山づくりの儀なのでした。